服部倫卓のロシア・ウクライナ・ベラルーシ探訪(ブログ版)

私のホームページ「ロシア・ウクライナ・ベラルーシ探訪」(http://www.hattorimichitaka.com)のブログ版です。

 こちらのサイトで、政治工学センターのT.スタノヴァヤ分析部長が、大統領の座から退き首相に就任する予定のメドヴェージェフ氏の立場が、弱体化しつつあることを論じているので、その骨子をまとめておく。

 K.ザトゥーリン氏はMK紙に寄稿した文章でメドヴェージェフを明確に批判しており、これはプーチン支持派のエリートのうち、とくに反メドヴェージェフ的な部分のムードを反映したものである。こうした立場がエリートの間でどれだけ広がっているのかは不明だが、メドヴェージェフのチームは細分化・局所化を余儀なくされ、国家システムの特定の部門(司法など)にしか根を下ろしておらず、全体の体系をなしていない。しかも、メドヴェージェフ派の人間は皆、プーチン派の上司を有しており、それが1人にとどまらない場合もある。プーチンの取り巻きの多くはザトゥーリンと価値観を同じくしているが、ザトゥーリンは現在要職に就いていないので好きなことを言えるのであろう。

 一方、やはりMK紙に載ったもう一つの論考、評論家のA.ミンキン氏のそれ(注:こちらで読むことができる)は、プーチン支持派だけでなく、多くのリベラル派がメドヴェージェフに対して抱く反感を一まとめにしたものになっている。メドヴェージェフは威勢の良い言葉を連発したが、成果として何が残ったかというと、皆無だ。2008~2012年は、ロシア史における空白期となってしまった。メドヴェージェフは最初から、プーチンの聞き分けの良い代理人にすぎなかった。汚職対策、教育、医療はすべて失敗し、頭脳流出は増え、アル中、麻薬、犯罪は増大したと、ミンキンは批判している。

 象徴的なのは、穏健派のリベラルはA.クドリンの周りに結集しようとしていること。クドリンは、リベラルとだけでなく、プーチンともうまくやれる。かくして、リベラル派たちは、メドヴェージェフは弱く、自立していない人物と見て、ますます彼から離れようとしている。

 ただ、当のメドヴェージェフは、活発な政治活動を続けている。政府に対し、民営化を加速し、国営銀行における国家持ち株を支配株未満にするように指示を出したりしている。注目されるのは、リベラル派でズベルバンク総裁のG.グレフが、現在のズベルバンク投資家の利益を憂慮する立場から、メドヴェージェフの方針を慎重ながらも批判していることである。投資家にとってみれば、国が民営化の政策を目まぐるしく変更することの方が、民営化を放棄することよりも、よりリスクが大きく見える。そうしたなか、『ヴェードモスチ』紙によれば、4月3日にプーチン主宰で予定されていた民営化計画に関する会議が延期され、5月7日の大統領就任式までは開かれなくなったということである。他方、メドヴェージェフの補佐官のA.ドヴォルコヴィチは、国営企業の民営化は大統領の指示どおり進めるのであり、我々は一部の閣僚の立場には興味がないと発言した。これは、国営大企業は戦略的に重要であるとしてその民営化に反対しているI.セーチン副首相を念頭に置いた発言だ。メドヴェージェフは首相就任後に新政府で民営化を加速する意向のようで、これが彼にとっての政治的優先課題であり続けると考えられる。

 メドヴェージェフが主導しているもう一つの案件が、本質的に新版の民法の策定である。現状の大陸法をベースとした民法コンセプトを保持しようとする勢力と、アングロサクソン法の要素を多く取り入れそれを刷新しようとする勢力がせめぎ合う中で、作業が進められている。このほかメドヴェージェフは、汚職対策を重視する姿勢を示し、また自分の大統領在任中の主要プロジェクトの一つである(しかし多くのマスコミは懐疑的に見ている)イノベーションセンター「スコルコヴォ」でのG8サミットの開催を提案したりしている。

 しかし、メドヴェージェフの努力にもかかわらず、彼の周囲には徐々に、不都合な情報的環境、組織・政治的状況が形成されつつある。端的に言って、彼には直接の側近を除いて、仲間がもう残っていない。直接の側近とは、A.ドヴォルコヴィチ、M.アブィゾフ、Ye.ユリエフであり、また関係が近いA.コノヴァロフ法相、大統領府のK.チュイチェンコ統制局長などである。政治的資源に関して言えば、彼には議会に対しても、党に対しても、マスコミに対しても統制力がない。彼の主導する公共テレビ計画には疑問の声が寄せられているが、メドヴェージェフはイデオロギー的に自らに近いメディアを形成しようとしているのかもしれない。

 こうした状況では、これから成立する権力システムにおいて、メドヴェージェフの政治的・組織的ありようは、プーチンとの関係、自らを首相の座に約束してくれたプーチンの恩義にどれだけ報いるかに、ほぼ100%かかっている。現在、プーチンの周辺の一部がメドヴェージェフに敵意を示しているのは、あるいは、プーチンも承知の上でメドヴェージェフに試練を課しており、メドヴェージェフがチームプレーに徹するように強いているのかもしれない。プーチンは現時点ではメドヴェージェフを首相に指名する方針を変えるつもりはないが、それをメドヴェージェフの野心を制限するのに利用しようと考えている。同時に、現在、これから成立する権力システムの人事だけでなく、政治・経済路線をめぐる闘争も激化しているが、その帰趨もメドヴェージェフよりも、プーチンにかかっている。厳格な国家主義者たちと、穏健なリベラル派たちが、今後のプーチンの路線に対して影響を行使しようとしている。ゆえにその路線は、保守主義一色ということもなければ、ましてやリベラル一色ということもないと思われる。

ブログ・ランキングに参加していますので、
よかったら1日1回クリックをお願いします。
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

putin_support

 現在執筆中のレポートに掲載するために、過去5年ほどのロシア国民のプーチンおよびメドヴェージェフへの支持率をまとめてみた。レヴァダ・センターによる毎月の全国調査結果を跡付けたもので、数字はパーセント。

 こうやって見ると、プーチンおよびメドヴェージェフの支持率は2008年頃をピークにその後低下傾向にあったことが分かるが、2009~2010年頃のそれが経済危機による生活水準悪化ということで説明がつきやすいのに対し、なぜ2011年に入って支持率がかなり目立って低下していたのかがよく分からない。2011年の初頭に、何か大きな転機があったのだろうか。国民が敏感に反応するのは自分の生活のことだから、2011年初頭に実施された社会保障改革の影響か? それとも、同時期のアラブの春に感化されたとか? 2010年暮れのフーリガン騒動で政権の権威が失墜したなんてこともあったか?

ブログ・ランキングに参加していますので、
よかったら1日1回クリックをお願いします。
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

IMG_0059

 今週は雑誌の締切でブログに記事らしい記事は書けない。せめて、昨日昼に会社の近所を散歩した時の写真をどうぞ。春爛漫の隅田川界隈で、これは桜越しに臨む永代橋とスカイツリーの風景。ただ、iPod Touchで撮ったので、あまり高精細でなく、ご勘弁。

 「昼休みに花見なんて、ヒマなんじゃないの?」と言われそうだけど、歩いた方が脳が活性化して、結果的にデスクワークもはかどるのです。

ブログ・ランキングに参加していますので、
よかったら1日1回クリックをお願いします。
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

 今週は地獄の雑誌締切があり、ブログ/HPを更新している余裕がないのだが、これは雑誌用のレポートを執筆している過程で出会った知見なので、軽く披露しておく。「クリエイティブ・クラス」という言葉が、ロシアの新たなキーワードとして浮上していることだ。

 ウィキペディアから引用させていただくと、「クリエイティブ・クラス」という言葉は、経済学者・社会科学者であるリチャード・フロリダ (トロント大学 Rotman School of ManagementのMartin Prosperity Institute 所長)が、米国の脱工業化した都市における経済成長の鍵となる推進力として提示した社会経済学上の階級、ということである。蛇足ながら、これもウィキからだが、脱工業化社会とは、工業化を経た産業社会(工業社会)がさらに発展し、産業構造において情報・知識・サービスなどを扱う第三次産業の占める割合が高まった社会、である。

 それで、昨日のエントリーにも記したとおり、ロシアではこのほど、「戦略2020」と題する今後のロシアの指針となるべき中心的な文書がとりまとめられた。その戦略のなかで、まさに「クリエイティブ・クラス」という言葉が、キーワードとなっているのである。以下、戦略の一節を引用する。

 新たな成長モデルは、脱工業化経済、明日の経済への志向を想定している。その基礎となるのは、教育、医療、IT、メディア、デザイン、「印象の経済」など、人的資本の開発を志向するサービス部門である。先進国でも、途上国でも、「クリエイティブ・クラス」が誕生している。これは自らの日常的な仕事の過程でイノベーションを創出する創造的な労働に従事する人々である。21世紀の現代的な経済において、競争優位を決定するのは、まさに彼らである。近年の経済史が示しているように、クリエイティブ・クラスによるイノベーションの創出は、制度的な環境からは相対的に独立して、多様な組織やネットワークの枠内で生じる。そのためには、人的資本の開発に関連したすべての分野に、質的に異なるアプローチを採ることを必要とする。

 このように、戦略をとりまとめた有識者らはいわば未来志向を示しているわけだが、肝心のプーチン現首相/次期大統領が、「再工業化」路線を掲げて大統領選を戦い、大都市部のクリエイティブ・クラスというよりは企業城下町等の組織票で勝利を勝ち取ったという矛盾があるわけだ。

ブログ・ランキングに参加していますので、
よかったら1日1回クリックをお願いします。
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

P1050954

 北京出張のお土産フォトエッセイを続けてきたけど、たぶんこれで最後かな。なお、HPの「マンスリーエッセイ」のコーナーで、北京出張の雑感を軽くまとめたいと思っている。ただし、今週は恐怖の月報の締切があり、その他の重要案件もあるので、まったく余力がない。このブログおよびHPの更新は、ほとんどできなくなると思うので、悪しからず。

 北京の空港から帰国する際に、まだ中国元が80元くらい余っていた(1元≒13円くらい)。もう職場や実家へのお土産は購入済みだったので、何か自分のためのものを買おうと思って、ちょっと苦労したけど、最終的には良いものを見付けた。1本38元のネクタイを売っていたので、それを2本買い、ほぼ元を使い切った。めでたしめでたし。

 パッケージは安っぽいけど、日本円で500円くらいのわりには、意外にモノは良い。上海のメーカーの製品なのに、「Italy」と書いてあるのはお約束か。

ブログ・ランキングに参加していますので、
よかったら1日1回クリックをお願いします。
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

 3月23日のエントリーで、「ロシアの『戦略』2020の問題点」と題するエントリーを書いた。その後も本件に関する情報収集を続けており、こちらの記事が大変興味深かったので、紹介したい。「戦略」は、2008年にいったん採択されたものが、その後の経済危機などを受け、修正作業を経て今回の新版が採択されたわけだが、その修正作業にかかわった国民戦略研究所のM.レミゾフ所長が、「ヴズグリャード」というメディアのインタビューに応じている。所長は、新版の「戦略」の方向性が、プーチンの選挙公約と対極のものなので、「戦略」が活かされることはありそうもないという、かなり衝撃的なことを述べている。以下はその発言要旨。

 修正版の「戦略」が、なぜ今頃になって公表されたのかというのは、非常に単純である。選挙キャンペーンの期間中、それの邪魔にならないよう、伏せられていたということだ。「戦略」が伏せられている状態は、2011年4月20日から、2012年3月4日にプーチンが選挙で勝つまで続いた。2011年4月20日とは、プーチン首相が議会で政府活動報告を行い、その中で修正版の「戦略」の主要路線を退けた日だった。プーチンはその演説で、ポスト工業的な経済路線ではなく、積極的な産業政策、経済成長における国家の役割を主張したのである。選挙戦が進むにつれ、プーチンはその路線をさらに強め、修正版の「戦略」とは対極にある新たな工業化コンセプトを打ち出した。また、修正版「戦略」のイデオローグたちがロシアへの外国からの労働移民の受入に積極的なのに対し、プーチンはそれに批判的であった。

 プーチンは、夜警国家的なビジョンとは異なる、より中道左派的な、国家・開発路線を掲げて、大統領に当選した。新たな工業化、移民の制限、社会的公平がスローガンだった。もしもプーチンがこれらの公約を取り下げたら、政治的なメンツを失い、国民が寄せてくれた信頼を裏切ることになるので、プーチンはそれらの公約を実行していくはずである。

 むろん、「戦略」は広範な文書なので、都合の良い箇所が部分的に実施されることはあるだろう。メドヴェージェフが首相になった場合の社会・経済的イデオロギーには疑問も持たれるので、誰がメドヴェージェフ内閣の主要経済イデオローグになるのかが鍵となる。現在、それをめぐってエスタブリッシュメントのなかで競争が生じており、今回の「戦略」が公表されたのもその一環である。

 政権は2020年までに国防装備に20兆ルーブルを投入するというプログラムを2010年に承認しているわけだが、修正版の「戦略」の起草者たちは同プログラムを優先課題とは見なしておらず、そもそも産業政策およびハイテク振興の手段としての国防発注という路線を重要視していない。ところが、プーチンの選挙キャンペーンでは、国の発展はハイテク生産にかかっているという点が強調された。ロシアでは工業のうち最もハイテク的なセクターが国防産業なので、その保護・育成が死活的に重要とされるのである。

ブログ・ランキングに参加していますので、
よかったら1日1回クリックをお願いします。
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

P1050811

 北京のイスラム街「牛街」にある、北京最古というイスラム寺院。それにしても中国の歴史的建造物は、宮殿はもちろん、孔廟、チベット仏教寺院、そしてイスラム寺院と、中身は違えど建築様式が似ている(特に屋根)。これなんかとてもイスラム寺院とは思えない。

ブログ・ランキングに参加していますので、
よかったら1日1回クリックをお願いします。
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

 ロシアの経済週刊誌『エクスペルト』のこちらの記事が、ロシアのインターネット検索サイトの勢力図について報じている。本当だったら内容を抄訳して紹介したいのだが、余裕がないので、備忘録的に図だけ載せておくことにする。要するに、グーグル、Mail.ruが台頭し、最大手のヤンデックスのシェアが侵食されつつあるというストーリーである。

ru

ブログ・ランキングに参加していますので、
よかったら1日1回クリックをお願いします。
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

 思いっきりベタだけど、昨日、ヨドバシカメラ・マルチメディアAkibaで、新型iPadを予約してきた。4Gの64GBモデルで、色は黒。当然、今は入荷待ちの状況で、たぶん7~10日くらいかかるらしい。

 携帯電話がドコモだから、ドコモのタブレットの導入も検討したんだけど、現状で良い端末がないし、窓口で料金プランを相談しても話が複雑すぎて理解できなかった。その点、新型iPadはやはり端末として決定版だし、店で話を聞いたらSoftbankの料金プランもシンプルで明快であり、やっぱこっちしかないなという結論に。

 この間、スマホの導入も検討していたけれど、iPadがあれば、当面スマホはいらないや。iPad(ソフトバンク)+iPod Touch+ガラケー(ドコモ)という体制で当面やってみることにする。しばらくは、ヨドバシカメラのHPを毎日チェックして、iPadの入荷を待ちわびる日々だ(入荷しても連絡はもらえないので、自分でチェックしなければならない)。

ブログ・ランキングに参加していますので、
よかったら1日1回クリックをお願いします。
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

IMG_0030

 先日の北京出張の際に、飛行機から撮影した、遼東半島の先端部。iPod Touchで撮影したわりには、意外と良く撮れてる。こういうダイナミックな眺めが見られるんじゃないかと期待して、窓際の席にして、正解だった。

ブログ・ランキングに参加していますので、
よかったら1日1回クリックをお願いします。
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

 突然ですが、今年度私は、ロシアのイノベーション政策についての調査プロジェクトを手掛けることになりました。本ブログ/HPでも、関連する情報を紹介するケースが増えてくるのではないかと思います。

 早速、関連情報を一つ。こちらのニュースによると、「ロシア・イノベーション地域協会」に、新たに4地域が加わることになったとのことなので、記事の要点を整理しておく。なお、同協会については、以前こちらの記事で触れたことがあるので、あわせてご参照いただきたい。

 このほど、「ロシア・イノベーション地域協会」の会合が開かれ、ロシアの4地域、すなわちバシコルトスタン共和国、リペツク州、サマラ州、ウリヤノフスク州から出されていた加盟申請が承認された。すでに加盟済みのところは8地域で、具体的にはイルクーツク州、カルーガ州、ノヴォシビルスク州、トムスク州、クラスノヤルスク地方、ペルミ地方、モルドヴィア共和国、タタルスタン共和国である。このほか教会には、ロスナノ社、ロシア・ベンシャー会社、ロシア政府付属国民経済アカデミーが会員として加わっている。S.ナルィシキン下院議長が協会の理事長を務めている。協会を設立する意向協定は2010年5月にトムスクで開かれた第13回イノベーションフォーラムで調印され、同年10月に加盟地域が設立文書に調印した。

 (記事では、今回新たに加わった地域の幹部が、それぞれに自地域のイノベーションの成果を語っているが、長くなるので省略。)

ブログ・ランキングに参加していますので、
よかったら1日1回クリックをお願いします。
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

P1050895

 栄養ドリンクのRed Bullは、中国では「紅牛」か。そのままだな。つい、会津地方の郷土玩具「赤べこ」を連想してしまう。

 北京に行ってみて、認識を新たにしたけど、中国語では「赤」という語をほとんど使わなくて、ほとんど「紅」なんだね。まあ、中国語の初歩中の初歩なんだろうけど。そういえば紅衛兵とか五星紅旗とか言うもんね。ただ、中国語でも「赤道」とか「赤字」という単語はあるらしい。

ブログ・ランキングに参加していますので、
よかったら1日1回クリックをお願いします。
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

 皆さん、Microsoft OfficeのWordを使っていて、更新して保存したはずの文書が、もう一度開いてみると、なぜか更新前の古い状態のままだった、ということありません? 私はこれまで何度かあった。絶対に更新したはずなのに、開いてみると更新されていないという。

 で、今書いているレポートがあって、今日こそはそれを仕上げるぞと思っていたのに、今日Wordの文書を開いてみたら、昨日の更新作業が反映されておらず、驚愕! 昨日最後に作業をしたのは14:30くらいであり、文書の保存日時は確かにそうなっているのに、内容は更新作業を反映していないという…。Dropboxに保存しているので、Dropboxが原因かとも思ったが、どうも状況証拠から考えてWordのトラブルではないかという気がしている。昨日の数時間分の作業が失われ、すっかり労働意欲が萎えた。

ブログ・ランキングに参加していますので、
よかったら1日1回クリックをお願いします。
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

 私の尊敬するロシア政治アナリスト、政治工学センターのA.マカルキン第一副所長が、こちらのサイトで、「ロシア新内閣の輪郭」という論考を披露しているので、その抄訳をお届けする。

 ロシア新内閣は5月に形成されるが、そのコンセプトは今もって不明確である。プーチン人脈とメドヴェージェフ人脈の両方が政府入りすることは明らかだが、どのような比率になるかは不明だ。現在の政府にはメドヴェージェフ直系の人間がほぼ皆無なので、メドヴェージェフの政府内での影響が増すことは間違いないものの、政治システム全体における彼の役割は低下することになる。

 新内閣に関しては、2つのシナリオがある。第1に、可能性がより低いシナリオとして、効果的に改革を実施できるチームというものがある。しかしながら、そもそもの組閣の方式からして、一体性のあるチームができる可能性は最初から限られている。プーチンが大統領選で勝利した直後から、新内閣の構造と人事についてのプーチンとメドヴェージェフの協議が始まった。2人だけの協議である以上、その中身が分からないのは当然である。部外者は漏れ伝わってくるわずかな情報から推察するしかないが、その断片的な情報からも深刻な不一致が窺える。また、メドヴェージェフ新首相は、年金改革のような不人気な政策を実施できるのかという疑問もある。メドヴェージェフは政界に長くとどまることを希望しており、だからこそ現在政治分野の自由化法案の立法化を急いでいるわけであるが、有権者の支持に大打撃が生じるような不人気な政策を実施するのは彼にとって不都合なのである。

 そこで、より可能性の高い第2のシナリオが浮上する。それは、惰性的な条件では活動できるが、厳格な社会・経済政策は実施できない、という政府である。しかも、メドヴェージェフの影響力は最初から限定されてしまうことになる。

 すでに明らかなのは、憲法により大統領がコントロールすることが定められている一連の閣僚については、メドヴェージェフはコントロールできないということである。S.ラヴロフ外相しかり、A.ボルトニコフ連邦保安庁長官しかりであり、仮にA.セルジュコフ国防相が退任しても、後任を指名するのはプーチンだろう。メドヴェージェフは、自らの子飼いであるA.コノヴァロフが大臣を務める司法省については、どうにかして影響力を保持しようとするだろう。

 内務省をめぐる状況は不明確である。この役所の改革を始めたのはメドヴェージェフであり、自ら幹部の人選も行った。しかし、R.ヌルガリエフ大臣に対する国民からの批判は高まっており、警察が不祥事を起こすたびに、もう8年間も大臣を務めているヌルガリエフの立場は危うくなっているので、同氏の留任の可能性は低そうだ。ただ、メドヴェージェフが自派の人間を内相に据えられるかどうかは別の問題である。現在マスコミでは、メドヴェージェフが(ヌルガリエフの推した候補者を退けてまで)内務省モスクワ市局長に据えたV.コロコリツェフが、候補者として取り沙汰されている。そもそも、どのような基準で内相の人選を行うのかが、今のところ不透明である。

 武力官庁に劣らず政治的に重要なのが、蔵相である。現在は、クドリンの人脈で、緊縮財政主義者のA.シルアノフが蔵相を務めている。シルアノフが留任したら、クドリン流の財政政策が継続されるというシグナルと受け取っていい。もっとも、政府内での権力ということで言えば、クドリンには遠く及ばないが。同じ時期にフリスチェンコ産業・商業相の後を引き継いだD.マントゥロフが大臣代行にとどまっているのに対し、シルアノフがすぐに正式に大臣に任命されたことを考えれば、シルアノフ留任の可能性は高いと考えられる。周知のように、プーチンはいったん任命した政府高官を、特別な理由もなしに解任することは好まない。

 もし仮にシルアノフが解任された場合には、後任の蔵相候補となりうるのはT.ゴリコヴァ、A.セルジュコフである(彼らが現在のポストから離れる場合)。両者とも、プーチンには引き続き信頼されているものの、ともに自らのセクターの、つまりゴリコヴァの場合は医療関係の、セルジュコフの場合は軍需関係の、大企業との関係を悪化させ、国民の間でも人気がない。しかも両者とも以前、ゴリコヴァは財務次官として、セルジュコフは連邦税務局長官として、財政問題に直接かかわっていた。ゴリコヴァは長らくクドリンの直系であったが、最近になって関係がこじれていたようである。セルジュコフはクドリン・ファミリーには入っていなかったものの、税務局の自らの部下を次々と国防相の要職に据えてきた経緯がある。したがって、仮にゴリコヴァが蔵相になった場合は財務省におけるクドリンの影響力が急減し、セルジュコフならば大規模な人事異動が予想される。

 いずれにせよ、考えられる蔵相候補はいずれもメドヴェージェフの側近ではなく、その場合はプーチンが人事を取り仕切ることになる。

 かなり長いレポートなので、ブログ版ではこのあたりで。続きはHPに掲載するので、そちらでご覧いただきたい。

ブログ・ランキングに参加していますので、
よかったら1日1回クリックをお願いします。
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

P1050853

 中国の男性ファッション誌の広告。11月号は、成功男子的品位教科書らしい。どんな国でもこんな内容のものはありそうだけど、やはり漢字で書き表されていると、何か凄そうな感じがする。

 と、書いたところで、よく見たら、「男子」ではなく「男士」になってた。それで、念のためちょっと調べたら、中国語では「男士」は(性別に関係なく)「人々」という意味らしい。でもこの雑誌の広告は、見るからに「モテ男のバイブル」っぽいし。う~ん、よく分からん。

ブログ・ランキングに参加していますので、
よかったら1日1回クリックをお願いします。
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

 こちらのニュースによると、ロシアの与党「統一ロシア」会派はこのほど、プーチン氏が大統領選挙戦の過程で発表した一連の制作論文を受け、そこで挙げられた最も喫緊の160の問題の解決に取り組むための段取りを策定した。会派のA.ヴォロビヨフ会長が4月3日、プーチン氏および「全ロシア国民戦線」幹部との会談後、記者団に対して明らかにした。ヴォロビヨフ会長は、我々は作業グループ(複数)を設置することを求めており、論文に掲げられたすべての問題が近い将来に、いつ、どのように実現されるべきかについてアルゴリズムを策定する作業に参加したい、下院の春の会期が終了した時点でプーチン新大統領と会い、この作業でどれだけの成果があったかを報告したい、と述べた。

ブログ・ランキングに参加していますので、
よかったら1日1回クリックをお願いします。
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

P1050794

 北京のイスラム街として知られる「牛街」の界隈を散策し、「トルファン餐庁」というレストランで昼食をとった。しかし、ガイドブックに載っているような店なんだけど、どうも今一つだった。メインで注文したのは、左手前の羊の炒め物みたいなものだったんだけど、パサパサしていて、旨味を感じなかった。まあ、もっと多くの品数を試してみたら、美味いものもあるのかもしれないけど、1人で行ったので、それができないのが辛い。


ブログランキングに参加しています。
クリックをいただければ幸いです。
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ

P1050884

 北京で食べたものがイマイチ美味しくなかったという話の続き。ガイドブックに出ていた「京味麺大王」という店に行き、北京名物とされている「炸酱面」というものを食べてみた。かなり太目でもっちりしたうどん的な麺に、野菜の千切りをどっさりのせて、それを左手前に見えるピリ辛の味噌に絡めて食べるというもの。汁無しだが、見かけ以上に、かなりボリュームがあった。まあ、確かにちょっと物珍しく、新味はあったが、わざわざこれを食べに出かけるほど美味いかというと、ちょっと微妙かも。どちらかというとB級グルメだろうな。奥の方に見えるのは、麺だけではなんだなと思って注文した肉団子。

ブログ・ランキングに参加していますので、
よかったら1日1回クリックをお願いします。
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

 こちらのニュースが、ナビウリナ経済発展相の発言を交えながら、2012年のロシアの民営化見通しについて触れているので、簡単に整理しておく。

 これによれば、ナビウリナ大臣は、記者団に対して以下のように述べた。2012年に入ってロシア国有資産基金は小口の国家保有株を100件売却し、25億ルーブルの収入を得た。大口の国家保有株に関しては、SGトランス、アパチト社など、数社の手続きが最終段階にある。ムルマンスク貿易港、ワニノ貿易港、シベリア航空に関しても、かなり準備が進んでいると、大臣は述べた。

 これに先立ち、3月末にナビウリナ大臣は、2012年に経済発展省としてはロスネフチ、FSK YeES、ルスギドロなど大手の燃料・エネルギー会社の民営化プロセスを始動させたいと考えていると述べていた。LNGの鉄道輸送を手掛けるSGトランス社の株式の100%、燐灰石精鉱の独占生産者「アパチト」の20%の販売準備は最終段階にある。また、ムルマンスク貿易港の25.5%、アルハンゲリスク・トロール船団の100%、シベリア航空の25.5%、第5地域発電会社の25.1%、ワニノ貿易港の55%の売却準備も投資銀行が進めている。これらの取引は2012年中に実施されると、大臣は語っていた。

 なお、2011年には民営化により1,200億ルーブルの収入が国庫に入り、過去10年で最大だった。民営化は大企業だけでなく、中小企業の株式売却でも130億ルーブルの収入を挙げ、これは予定額の60億ルーブルを上回った。

ブログ・ランキングに参加していますので、
よかったら1日1回クリックをお願いします。
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

 こちらのニュースが、ロシアがCIS自由貿易条約を批准したことを伝えているので、記事の要旨を整理しておく。

 4月2日、メドヴェージェフ大統領はCIS自由貿易地域条約を批准する法律に署名した。同条約はCIS空間における完全かつ効果的な自由貿易圏の機能に必要な条件を保証し、WTOの基準にもとづいたより一層の統合のための条件を創出するものである。条約は2011年10月18日にサンクトペテルブルグにおいて、ロシア、ウクライナ、ベラルーシ、モルドバ、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、アルメニアによって調印された。同条約においては、域内輸入関税の撤廃という標準的な規定の他に、相互に非差別的な非関税管理を適用すること、内国民待遇を提供すること、補助金分野で世界慣行に沿った明瞭なルールを適用することをうたっている。条約は、CIS諸国間で現在存在している二国間、多国間の自由貿易に関する諸協定に取って代わるものである。

 上院のCIS諸国問題委員会のL.スルツキー委員長によれば、条約は今後数年にわたってCISの経済統合全体にとって最重要な文書となる。条約は、結局批准されることのなかった1993年のそれとは、根本的に異なる。

 一連の専門家の予測によれば、CIS自由貿易圏条約の締約国間の貿易は、(注:何年間で?)2倍以上に増大する。とりわけ、締約国からロシアへの輸出障壁が撤廃されることにより、域外の諸外国からロシアへの各種製品(なかんずく高額な製品)の輸出が3分の1ほど低下する。具体的には、鋼管、綿、羊毛、皮革原料、牛肉、羊肉、果実・野菜およびその加工品などである。

ブログ・ランキングに参加していますので、
よかったら1日1回クリックをお願いします。
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

 こちらのニュースなどによると、国際原子力機関(IAEA)の天野之弥事務局長がこのほどベラルーシを訪問したとのことなので、ニュースの要旨を整理しておく。

 ベラルーシ訪問中のIAEAの天野事務局長は、ベラルーシ非常事態省の人材再教育・技術向上研究所を訪問し、概要以下のように発言した。すなわち、ベラルーシの経験は福島第1原子力発電所の事故を収拾する上できわめて重要だった。チェルノブイリやフクシマのような大惨事が起きた際に、それに対処し収拾する経験が、貴国にはある。放射線安全の諸問題において、ベラルーシは長らく、IAEAの重要なパートナーとなっている。ベラルーシには多くの関連の開発品や設備があり、それらは日本向けを含め輸出もされている。これは、チェルノブイリの悲劇後に経験した貴国の教訓が、活用されたことを意味している。天野局長は以上のように述べた。

 天野局長は2日さらにジダノヴィチ児童リハビリ・療養センターを訪問し、4日にはマルティノフ外相と会談することになっている。

ブログ・ランキングに参加していますので、
よかったら1日1回クリックをお願いします。
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

P1050953

 北京の銀座と言われる王府井に、新疆の特産品を売る店があったので、そこで自分用のお土産を買ってきた。左はラクダの肉で、「大漠駝肉」という商品名。ビーフジャーキー的なものを想像していたんだけど、開けてみたらチャーシュー的な感じでしっとりしていて、だいぶ気持ちの悪い代物だった。右は大ぶりなドライフルーツで、「和田王」という商品名が中日ドラゴンズの和田が三冠王をとったみたいで縁起が良いので選んでみた。実際には、和田というのは新疆にある地名らしい。

ブログ・ランキングに参加していますので、
よかったら1日1回クリックをお願いします。
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

 ロシアの首都モスクワ市の郊外に当たるモスクワ州では、B.グロモフ氏が12年にわたって州知事を務めてきた。先日グロモフ氏が、近く任期が満了することから、5月に退任する意向であると発言したことにより、その周辺が慌しくなっている。

 こちらの記事によれば、与党「統一ロシア」は3月30日、新たなモスクワ州知事の候補者3名を大統領に提案した。その顔触れは、S.ショイグ(現非常事態相)、I.パルホメンコ(現モスクワ州政府第一副首相)、A.ホディレフ(現モスクワ州レウトフ市長)の3人で、専門家はショイグが本命であると見ているという。

 一方、こちらの記事は、退任するグロモフ知事の主な業績と失政を列挙している。達成した業績としては、①投資の急増、②住宅建設で発揮したリーダーシップ、③スポーツの振興、④給与水準の高さと失業率の低さ、⑤充実した社会保障、を挙げている。一方、失政または躓きとしては、①2010年の猛暑による火災と空気の汚染、②住宅・公営事業および道路の状態の悪さ、③汚職と債務、④地下カジノとそれに関与した検察・警察幹部の逮捕、⑤投資詐欺事件の被害者の多さが挙げられている。

 さて、モスクワを国際金融センターにするというメドヴェージェフ大統領の政策を受け、グロモフ州知事の決定により、モスクワ州の一部の区画をモスクワ市に移管することが決められた。上掲記事によると、2012年7月1日付で境界が変更されることになっており、この「大モスクワ」事業を完成させることが新知事の大きな仕事になるという。グロモフ知事自身は、モスクワ市を拡大しなければならないことはずっと前から自明だったが、ルシコフ前モスクワ市長との没交渉ゆえにその解決が困難だったと発言している。世論調査によれば、モスクワ市に移管されるモスクワ州住民の大多数は、就職の機会や生活条件が向上すると考え、決定を前向きに受け止めている。しかし、境界が変更されることになる地区の行政は、困難に直面する可能性もあるとされている。

ブログ・ランキングに参加していますので、
よかったら1日1回クリックをお願いします。
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

P1050903b

 執筆中の調査レポートの進捗がどうもはかばかしくないので、それに集中するため、引き続き本ブログ/HPはセーブ気味ということで、ご容赦いただきたい。

 北京出張の土産話の続き。北京を代表するオフィス街で、高層ビルが立ち並ぶ「国貿」というエリアに行ってみた。で、ここに北京で最も高いビルというのがあるので、その最上階近くまで登って眺望を味わってみようと思ったのだが…。快晴にもかかわらず、視界が悪くて、全然遠くを見渡せない。まあ、北京の大気汚染は有名で、それに季節柄黄砂の影響も出始めた時期だったのかもしれないな。

ブログ・ランキングに参加していますので、
よかったら1日1回クリックをお願いします。
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

P1050892

 何しろ、滅多に行かない中国に行ったものだから、見るもの聞くもの、すべて珍しくて、素人丸出しのコメントばかりで恥ずかしいけれど。

 中国のテレビ放送にも驚いた。中国中央電視台のチャンネルが、10以上あるんだなあ。ザッピングしても、「CCTV」のロゴのチャンネルが延々と続くものだから、「何だこりゃ?」と思った。まあ、最近では地方放送局も台頭しているようだけど、たとえば「北京電視台」というのも自体がまた多数のチャンネルがあって、それにもビックリ。

 写真は、中国中央電視台のスポーツチャンネル「CCTV5」。サッカーのニュースを伝えていて、ユーロ2012のマスコットを飾っているのだが、どうも顔立ちが違い、中国お得意の模造品ではないかという気が…。

ブログ・ランキングに参加していますので、
よかったら1日1回クリックをお願いします。
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

 前にも書いたように、今季のUEFAのコンペティションで、ロシアおよびウクライナのチームがすでにほぼ全滅状態で、個人的にガッカリしている。そんななか、唯一、ヨーロッパカップで生き残っているのが、メタリスト・ハルキウ。3月29日、準々決勝の1レグ、スポルティング(ポルトガル)VSメタリスト戦がリスボンで行われたので、それをスカパー!でテレビ観戦した。

 しかし、認識していなかったけど、メタリストには、主力選手でウクライナ人プレーヤーがほとんどいないんだなあ。29日のスタメンでは、ウクライナ人はGK1人だけで、フィールドプレーヤーは全員外国人だった。メタリストの場合は、特にアルゼンチン人が多いようだ。ロシア・ウクライナ圏では、シャフタール・ドネツィクとか、CSKAモスクワとか、強豪チームほど攻撃陣を助っ人に依存している傾向があるけれど、このメタリストのように守備陣も含めてほぼ全員が外国人というチームはさすがに珍しいだろう。以前も書いたことがあるが、ハルキウのサッカー文化はヤロスラウシキー氏というにわか成金が札束で急ごしらえしたものという側面があって、そのあたりがこうしたチーム構成に表れていると言えそうである。

 さて、個人的に、当然ウクライナのチームを応援はするが、メタリストは特に思い入れているチームではなく、しかもこのように外国人主体のチームとなると、多少白けた気分にもなるのだが。しかし、結果的に29日のスポルティングVSメタリスト戦は、意外と興奮してしまった。最終スコアは2対1でスポルティングが勝利したわけだが、2点リードされて絶望しかけたところで、試合終了間際にメタリストが貴重なアウェーゴールを1点返すという劇的な形でゲームが終わった。面白いもので、最後の1点で、お祭りムードだったリスボンのスタジアムが、まるで負けたように静まり返っていた。メタリストとしては、2レグでセンターバック2枚を累積警告で欠くのは痛いが、希望を残す形となった。

ブログ・ランキングに参加していますので、
よかったら1日1回クリックをお願いします。
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

 こちらのニュースなどによると、EUとウクライナは30日、事前に伝えられていた予定どおり、ブリュッセルにおいて連合協定に仮調印した。ウクライナ側からは、P.クリムキン外務次官と、V.ピヤトニツィキー経済次官が署名を行った。

 今回の仮調印は唯一かつ最終的なものであり、それを経て今後は本調印への準備作業が行われる。現在は、条約の深甚かつ全面的な自由貿易圏にかかわる部分を詰める作業が行われているところである。さらに、条約文がEUの21言語に翻訳され、欧州連合理事会に送付され、同理事会が本調印の是非を最終決定する。

ブログ・ランキングに参加していますので、
よかったら1日1回クリックをお願いします。
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

P1050793

 北京出張の土産話の、小ネタですが。眼鏡店のショーウィンドーで見かけた、中国版の視力検査表。記号が、日本のものと異なる。

ブログ・ランキングに参加していますので、
よかったら1日1回クリックをお願いします。
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

 超マニアックな話題である。既報のとおり、このほどモルドバの新大統領に選出されたティモフティ氏は、与党連合AEIの路線どおり、欧州統合を外交の基軸に据える姿勢を明確にしている。しかし、モルドバは、分離・独立を目指す「沿ドニエストル共和国」、独立こそ求めていないものの少数民族の「ガガウス自治区」という2つの特別な地域を抱えている。前者はロシア語系住民が主体、後者のガガウス人はトルコ系ながらロシアと同じ正教を信奉する民族ということで、ともに親ロシア的なベクトルを有している。したがって、モルドバにとっては、欧州統合路線を強く掲げるほど、自国の領土保全・一体性が危うくなるというジレンマがあるわけだ。

 前置きが長くなったが、これに関連して、注目すべき動きがあった。3月1日付のこちらのニュースによると、ガガウス自治区の議会はこのほど、「モルドバ共和国のユーラシア統合について」と題する宣言を発表し、モルドバ政府に外交の基軸をユーラシア統合(ロシア寄り)に置くことを要求したということである。この宣言では、概要以下のように主張されている。すなわち、我々ガガウス議会議員は、住民の生活の改善は、モルドバとユーラシア経済共同体の統合が強化され、関税同盟および共通経済空間が効果的に進展する条件下でのみ可能であると考える。モルドバの外交および対外経済関係の優先事項がユーラシア経済共同体の枠内での統合にあることを宣言するよう、モルドバ政府に要求する。本件は国民投票にかけられるべきである。我々の要求が考慮されない場合には、我々はガガウスが対外政策の路線を自ら選択する用意があることを表明する。以上が宣言の要旨である。

ブログ・ランキングに参加していますので、
よかったら1日1回クリックをお願いします。
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

 先日「ベラルーシとロシアの『空中戦』」というタイトルで、ミンスク~モスクワ間の航空便をめぐって両国間で対立が生じていることを紹介したが、その続報。こちらのニュースによると、ひとまず解決に向かいつつあるようだ。

 このニュースによれば、ロシアとベラルーシの航空当局は、本年5月10日まで設定されている両国間の航空便については、予定どおり運行することを決めた。また、航空協定の改定作業を急ぎ、今後の運航のあり方を検討していくことになった。これは、ロシア運輸省が発表した情報である。

 ただし、この情報について、ベラルーシ側のベルアヴィア社の副社長はツイッターで、「ロシア運輸省のサイトには驚いた。文書は調印されておらず、明日も交渉は続く。したがってコメントすることは何もない」と不快感を示しており、まだ予断を許さない。

ブログ・ランキングに参加していますので、
よかったら1日1回クリックをお願いします。
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

↑このページのトップヘ