ロシア・ウクライナ・ベラルーシ探訪 服部倫卓ブログ

ロシア・ウクライナ・ベラルーシを中心とした旧ソ連諸国の経済・政治情報をお届け。

 このほど、「国家プログラムの採択が相次ぐロシア」(『ロシアNIS経済速報』2013年4月5日号)と題する拙稿を発表した。ロシア政府は現在、実に42本に上る国家プログラムを策定するという課題に取り組んでおり、その作業が大詰めを迎えている。私が集計したところ、42本のうち、3月末までに35本が採択され、7本がまだ採択されずに残っていた。

 4月に入ってからも国家プログラムの策定作業は続いており、4月3日付の政府指令により、国家プログラム「エネルギー効率およびエネルギーの発展」が採択された。当該の政府指令はこちら、ノーヴォスチ通信の報道はこちらである。

 上記政府サイトによれば、国家プログラム「エネルギー効率およびエネルギーの発展」は、7本のサブプログラムを含んでいる。すなわち、①省エネおよびエネルギー効率の向上、②電力の発展と近代化、③石油部門の発展、④ガス部門の発展、⑤石炭産業の再編と発展、⑥再生可能エネルギーの利用の発展、⑦国家プログラムの実施の保証、である。国家プログラムの実施により、①省エネ、②エネルギー産業の技術向上、③再生可能エネルギー利用、④燃料エネルギー・コンプレクスのイノベーション的発展、といった課題が解決される。プログラム実施によって達成される具体的な指標としては、以下のものがある。①GDP当たりのエネルギー消費量を2020年までに2007年比で13.5%低下させる。②エネルギーの生産・サービスのコストに占める技術的イノベーションへの支出の割合を2020年までに2.5%とする。③石油精製の白油得率を2020年までに85.0%以上とする。④温室効果ガスの排出量を2020年までにCO2換算で3.93億t削減する。⑤技術的イノベーションを実施している企業・組織の割合を、2020年までに全体の25%とする。⑥イノベーションプログラムを実施している企業のR&D費用の利潤に対する比率を2020年までに3%とする。

 国家プログラムの実施に向け、6,670億ルーブルの財政資金と、28兆ルーブルの財政外の資金が投入される(現在、1ルーブル=約3円程度)。

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20130406sight

 季刊誌『SIGHT』の最新号が発行され、それに関し発行人の渋谷陽一氏が「憲法改正で日本の徴兵制が可能になる」というブログを書いている。ご本人は拡散したいようなので、以下コピーしてしまう。

 今号のサイトで一番、今の日本の空気から遠いタイトルかもしれない。何しろ憲法改正に賛成の人が多数派になってしまったのだから。しかし、ここでも冷静になってもらいたい。貴方は自民党の憲法改正案を読んだ事がありますか? このタイトルは決して大げさなものではないのです。自民党の憲法改正案は野党時代に作られたもので、とても振り切った内容の代物だ。だいたい憲法の基本理念である立憲主義、つまり個人の人権を保障するために国家権力を憲法で縛るという考え方が、自民党の改正案では放棄されてしまっている。その逆の国が国民を縛る道具としての憲法に変えられているのだ。とにかく立ち読みでいいので、この伊藤さんのインタビューを読んでもらいたい。 何か、今の憲法だと不自由だから、とりあえず変えてもいいんじゃないか、という今の日本のムードはとても危険だ。改正に賛成なら、その賛成に責任を持たないと駄目である。ただ何も検証する事なく流れていっている今の日本はとても危ない。自民党も維新の会も、さかんに改憲勢力の拡大を訴えている。しかし改憲勢力って何なんだろう?僕もより個人の権利と表現の自由を保障する憲法改正ならば賛成だ。どの国も憲法は改正されている。しかし、自民党や維新の会がいう改憲勢力というのは、どうも違うようだ。とにかく変える事が自己目的化されている。どう変えるかより、とにかく変えるのだ、という感じだ。きっと、その先には変える事さえできれば思い通りの憲法が作れるという思いがあるのだろう。何をどう変えるかより、ただ変える事だけが議論されているのは、どう考えても変だ。何度も言うが、僕達はもっと冷静になるべきだ。

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20130406luka

 キプロス危機が、同国とかかわりの深いロシアの経済にも打撃を与えることが懸念されているところだが、このほどベラルーシのA.ルカシェンコ大統領は、ベラルーシは影響を受けないということを強調した。こちらのニュースによれば、ルカシェンコ大統領は4月5日、記者団の質問に答え、概略以下のように発言した。私はキプロス問題の影響のことはまったく心配していない。ベラルーシの銀行はキプロスとは何の関係も有していない。キプロスの銀行にルカシェンコのカネが預けられているといった事実無根の噂が流れているが、そうした中傷には慣れっこだ。D.メドヴェージェフ・ロシア首相は、「キプロスでは、元々盗み取られたものが、盗み取られようとしている」と述べており、私も同感だ。EUはベラルーシの人権侵害を非難しているが、現在EUはキプロスで市民の預金をふんだくろうとしており、それはいかがなものか。確かにキプロスに預金をしたのは貧しくはない人々だったのだろうが、それは合法だったのだ。ルカシェンコは以上のように語った。

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20130406isuzu

 日ロ合弁企業の「ソラーズ・いすゞ」という会社がある。日本のいすゞおよび双日と、ロシア側のソラーズによる合弁であり、2008年からいすゞブランドのトラックの生産をタタルスタン共和国のエラブガ工場で行っていたが、2012年6月からウリヤノフスク市のUAZ工場(ソラーズ傘下)に生産拠点を移転している。こちらのニュースに見るとおり、2012年に日本側の出資比率を引き上げ、現在はソラーズ50%、いすゞ45%、双日5%になっているということである。 いすゞNシリーズ(日本名:エルフ)を当面年間5,000台程度生産することを目標に掲げている。

 こちらの記事が、そのソラーズ・いすゞの近況について伝えている。これによると、このほど工場は新たにトラック・シャーシ「NQR90」の生産に着手した。2013年には約500台のNQR90の生産を計画しているが、すでに販路は決まっている。NQR90は最大積載量6.6tで、UAZで生産されるいすゞのシャーシとしては最大の積載量となる。新たな製品は、空気圧のブレーキシステム、より大きなガソリンタンク、エンジンの馬力、運転の快適性などに特徴があるという。ウリヤノフスク市で最初の生産が始まった2006年以降、ロシアの工場で、1万5,000台のいすゞ・トラックが組み立てられた。2012年には1,600台のNシリーズのシャーシが生産され、2013年にもほぼ同程度の台数を生産する予定。最も需要が大きいのは5tクラスのシャーシであるという。

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 これまで、パソコンの日本語入力には、Microsoft Office IMEを用いてきた。ただ、日本語辞書への単語登録が、面倒だなと思っていた。パソコンを複数台使ったり、新しいものに買い換えたりした際に、いちいち辞書への単語登録をするのが面倒だな、と。まあ、買い換えた時には、新旧パソコンでデータをそっくり移行すれば、単語登録も引き継がれるんだったかな? いずれにせよ、何とかして複数のパソコンで単語登録を共有化できないかなというのを、前から思っていた。私の場合、ロシア圏の変わった地名を打ち込むことが多いので、そういう地名を辞書に登録したいのだけれど、複数台あるPCですべてそれをやるのは面倒であり、どうにか共通化できないかなと思っていたわけだ。

 そしたら、先日、ふとしたことから、ジャストシステム社の日本語入力ソフトであるATOKでは、クラウドで辞書を共通化するという、まさに私の思い描いていたことができるらしいということを知った。そこで、ATOKの無料お試し版をダウンロードし、この3週間ほど使用感を試してみたわけである。結論から言えば、ATOKの日本語入力ソフトとしての満足度は、Microsoft Office IMEと大して変わらなかったかな。まあ、ATOKの特質に合った入力のコツみたいのがあるのかもしれないけど、イマイチそういったものは実感できなかった。それで、肝心のクラウドで辞書を共有化する機能だけれど、説明によれば、それを利用するためには有料ソフトを購入するだけじゃなく、月々料金を支払う有料コースのようなものに加入する必要があるらしい。なので、ちょっとやめておこうかという気になった。

 他方、Googleの日本語入力でも、クラウド同期機能を使って、複数台で辞書を共有化する機能があるらしい。しかし、こちらのページに書いてあるように、現在のところその機能が使えるのは、不安定な「開発版」だけとのこと。それから、こちらのニュースに見るように、昨日4月4日付で、Android版のGoogle日本語入力が、ベータ版から正式版になったという動きもあったようだ。まあ、あまり深入りする余裕もないので、もうしばらくMicrosoft Office IMEを使いながら様子を見るか。

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20130405krylyasovetov

 私は、ロシアのサッカー事情のことを研究テーマの一つとしているが、サッカーそのものについては素人なので、サッカーと政治・経済のかかわりといったことに着眼して情勢をフォローしている。そんな観点から、興味深い記事が出たので、それを紹介しておく。

 沿ヴォルガ地域のサマラ州サマラ市に、クルィリヤ・ソヴェトフというクラブがある。プレミアリーグを戦いの場とする大都市のチームながら、常に経営難に苦しんでいる印象がある。2008~2010年には国家コーポレーション「ロステフノロギー」がスポンサーを務めていた由だが、その支援が打ち切られると、実質的に経営破綻した。その後も安定したスポンサーが見つからず、リーグ戦でも下位をさまよっている。2012年の前半には、大手財閥のレノヴァがクルィリヤ・ソヴェトフの支援に乗り出したという報道が流れたが、どうも具体化している様子はなかった。

 そうしたなか、今般、こちらのニュースが流れた。これによると、従来民間資本に属していたクルィリヤ・ソヴェトフの株75%が、無償で、近くサマラ州行政府に譲渡されることになった。サマラ州行政府が発表した。N.メルクシキン知事は、以下のようにコメントしている。我々は最終的な決定を下した。同クラブではこれまでも法的なゴタゴタがあったので法律面をきちんと詰める必要がある。株の譲渡はクラブおよび州双方にとって利益となる。4月16日に株主総会が予定されているが監査が必要なので延期されるかもしれない。今後はクラブの運営にサポーターがより積極的に参加すべきで、取締役会にも入るべきであり、彼らの健全な意見を取り入れていきたい。トリヤッチ市にあるユーリー・コノプリョフ記念サッカーアカデミーも州行政府の所有となり、同アカデミーはロシア最良のサッカースクールの一つであり、今後はさらに発展させてクルィリヤ・ソヴェトフの選手を育てたい。サマラ市にもサッカースクールを作ってサマラ市、スィズラニ市、ノヴォクイブィシェフ市などの若者を育てたい。知事は以上のようにコメントした。

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 こちらのニュースによると、ロシアのV.プーチン大統領は4月3日、ガスプロム社のA.ミレル社長と面談し、ヤマル~欧州ガスパイプライン2の建設に向け検討を再開するよう同社に指示した。ヤマルPLは、ソ連解体後にガスプロムが建設したPLで、すでに1が稼働しており、ロシアからベラルーシ領、ポーランド領を経由して欧州に至る。プーチン大統領によると、ロシアはバルト海のノルドストリーム、黒海のサウスストリームの建設に伴い、ヤマル2はほぼ断念した状況にあったが、サウスストリームの建設にはすでに着手したこともあり、そこでヤマル2の建設検討を再開するようガスプロムに要請することになった。大統領は、ヤマル2はポーランド、スロバキア、ハンガリーへの供給信頼性向上のために必要とした。一方ミレル社長も、現在のところヤマル1によるベラルーシ領経由の輸送が最もコストが低いことから、ベラルーシ領からのPLを引くという案を検討している、(ヤマル1以外の)ベラルーシのガス輸送システムもガスプロムが所有しているので欧州の需要家への輸送ルートとしてロジの観点からはベラルーシ経由が最も効率的、ノルドストリームを増強するにしても中東欧(ポーランド、スロバキア、ハンガリー)向けの供給の信頼性には問題が残る、などと応じた。

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 目下ロシア政府は、42本の国家プログラムを採択するという課題に取り組んでいるところであり、その作業が大詰めを迎えている。その中で、日本にとっても気になるものとして、「極東・バイカル地域の社会・経済発展」という国家プログラムがある。同プログラムについては、2013年3月29日付政府指令第466-r号で採択されたという情報ももあれば、昨日4月2日の政府会合で採択されたという情報もあり、正確なところは私もまだ把握できていない。

 こちらのニュースによると、昨日ヤクーツクで極東開発に関する政府委員会の会合が開かれ、その場で国家プログラム「2025年までの極東・バイカル地域の社会・経済発展」が採択された。同国家プログラムの枠内で、23の複合投資プロジェクトを実施することになっており、そこには約2,000のプロジェクト、12のサブプログラム、2つの連邦目的プログラムが含まれる。この国家プログラムが成功裏に実施されることによって、2025年の当該地域の総生産は2011年比で2.2倍に増大し、人口は110万人増大する。これを受けV.イシャーエフ極東発展大臣は、連邦目的プログラム「2018年までの極東・バイカル地域の経済・社会発展」の策定に着手し、これは非常に重要な第2段階となると表明した。連邦目的プログラムの枠内で、極東は連邦予算から毎年1,100億ルーブルの資金拠出を受ける。草案はできているが、その構造が修正されることになっており、そこには2014年から実施することが可能な実効的なプロジェクトを含める必要がある、という。

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 こちらの記事によると、ベラルーシは2015年までに世界貿易機関(WTO)に加盟できる見通しであるという。4月2日、記者団との懇談の際に、A.グリヤノフ外務次官が見通しを述べた。次官によると、我々は国内の作業に本腰を入れ始めたところであり、的確かつ適時にその仕事をこなせば、2015年までの加盟が可能である。WTO加盟は、きわめて複雑な政治的・経済的手続きであり、すぐれて官僚的な手続きでもある。交渉手続きのみならず、国内の準備手続き、法改正にむけ、膨大な文書を処理しなければならない。近日中に、ジュネーブでベラルーシ加盟の作業グループが活動を再開する。交渉に関して言えば、多国間交渉のみならず、米国やEUを含む10ヵ国以上との二国間交渉があり、ベラルーシ市場へのアクセスにかかわる交渉となる。グリヤノフ次官は以上のように述べた。

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rotobo_facebook

 私が勤務するロシアNIS貿易会では、1年ほど前にFacebookページを開設し、試験的に運用してきた。というか、一応社の了解はとったが、私が個人的にやってきたと言った方が実態に近い。会としてはまだ会員向けにアナウンスしていなかったので、アクセスする向きも少なく、「ROTOBO裏サイト」のような存在だった。

 しかし、もうほとぼりも冷めたか(何の?)ということで、新年度でキリも良いということもあり、このたび会の公式ウェブサイトにバナーを設け、その存在をカミングアウトすることにした。

 実は、約1年前にFacebookページを開設した際に、困ったことがあった。ページのタイトルで、ローマ字が続くところは、大文字を続けることができないとされていたのである。なので、やむなく小文字を混ぜて、「ロシアNis貿易会」としていたのである。ただ、1年経って、さすがにFacebookの技術的仕様も改善されたかもしれないなと思い、「NIS」で再登録を試みたら、成功した。めでたし、めでたし。

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 ロシア版『フォーブス』誌のこちらのサイトに、「ロシア企業が考案した未来の技術7点」という記事が出ている。サンクトペテルブルグに「イングリヤ」というハイテク・ビジネスインキュベータがあり、そこの主催で発明品(ソフトウェアは対象外。ハードウェアだけが対象)のコンテストが行われたところ、ロシア全土から78件の応募があり、そのうち19件がイングリアの催しでの展示を許された。その中から、最も興味深い7点を、『フォーブス』誌が選定したということである。選ばれたのは、以下の7つ。

20130402_01_wire

 ノヴォシビルスクのシブセンサー社が開発した光ファイバー熱送受信機。パイプラインなど長大なものの温度管理に最適。


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 アストラハンのゴルフカートのメーカーであるBravo Motors社が、その技術を活かし、公道用の一人乗り電動三輪車を考案。


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 カメラ・センサー付きのキャタピラ走行ロボット。たとえば、防犯警報が作動した時に、それが誤報でないかを遠隔からチェックするような用途が想定されている。イクストゥリオン社が開発。


20130402_04_Speereo2

 音声で指示する多機能リモコン。Speereo社が開発。


20130402_05_evd7849

 ブロックのおもちゃの要領で自在に組み立てられるロボットの「TRIK」。サンクトペテルブルグ国立大の教員・学生が考案。


20130402_06_Oriense

 目の不自由な人の胸に装着し、進路の障害物につき警告してくれる装置「Oriense」。PrimeSense社が開発。


20130402_07_eZWay

 自動車の使用データを計測し、給油・オイル交換などをリマインドしてくれる装置「eZWay」。アンドロイド・アプリでネットに繋がる。ウェブはこちら

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 これは、昨年あたりから浮上していた話らしいのだが、こちらの記事によると、カザフスタンの現首都アスタナと、旧首都で経済の中心であるアルマトィを高速鉄道で結ぶというプロジェクトがあり、2013年中に着工するということである。4月1日、カザフスタン運輸省が明らかにした。これにより、従来12時間を要していた新旧首都間の鉄道での移動が、5時間に短縮されるということだ。

 まあ、ビジネスマンとかは従来も、これからも、飛行機での移動が一般的だとは思うが、一度くらいカザフの大平原を列車で走ったりもしてみたいものである。

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 こりゃ、安倍政権、卵焼きにも国民栄誉賞出しそうだな。個人的に、長嶋氏や松井氏に悪感情はないが、長嶋氏よりも野村克也氏の方がプレーヤーとしても監督としても実績を残したことは明らかなんだけど。それに、全国放送のテレビを観てると、「誰にとっても異論のない顕彰」みたいな伝えられ方をされているが、たとえば天覧試合でサヨナラホームラン食らった阪神ファンはどういう気持ちなのか。国民の大多数が巨人を応援するという時代がかつて日本にあったのは事実だが、それが日本のプロスポーツをどれだけゆがめたことか。今回の栄誉賞の授与、皆が「国民的ヒーロー」を応援するという、時代錯誤的なノスタルジアを感じる。

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20130401sp

 昨晩から体調を崩し、新年度早々、休暇をとって家で静養するはめになってしまった。1日横になっていたら、ほぼ良くなったけど。そんなわけでブログは簡単な記事だけで。

 今般、岡田則夫著『SPレコード蒐集奇談』という新刊が刊行され、各方面で評判となっている。私の愛読している『レコード・コレクターズ』という雑誌の連載を、単行本化したものだ。Amazonの商品紹介をそのままコピーすると、

 大正・昭和の珍盤を求め、全国の古道具屋を駆け巡る── レココレの人気連載、ついに単行本化!  レコードの匂いがするところ、この男あり。北海道から沖縄まで、全都道府県でのSPレコード収集を目ざし、各地の骨董市やガラクタ道具屋を訪ね歩く。月刊『レコード・コレクターズ』で1986年に開始した人気連載から、収集のノウハウや旅のエピソードを中心に40編をセレクト。人やモノとの出会いに心がなごむエッセイ集です。

SPレコード蒐集奇談 (ミュージック・マガジンの本) [単行本]

 今まで、人に言ったことはなかったが、私はこの岡田さんという人の価値観や文章に、結構影響を受けている。特に、『不思議の国ベラルーシ』という本を書くに当たって、感化された部分が大きかった。私にしても、SPレコードに特別に関心があるわけではないが、その私が読んでも、岡田さんのエッセイは面白い。それならば、ベラルーシというマイナーな国についても、工夫次第で、世間の皆様に関心をもってもらえるような本が書けるのではないか。商業的な出版のテーマとしては厳しいベラルーシという国ながら、そのような信念を心の支えに、何とかして形にしたのが、拙著だった。

 そんなわけで、私にとっても感慨深い、「蒐集奇談」の単行本化。基本的には旧原稿をそのままコンパイルしただけのようだが、改めて読み返しても、やはり面白い。ただ、写真はもっと大きく掲載してほしいし、旅行記が中心なのだから地図くらい付けるべきではないかとか、若干制作上の注文は付けたくなった。

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20130331case

 年度が変わるので、ブログのデザイン変えてみたけど、どうでしょうか。

 さて、これまで、iPadは、液晶の保護シートだけ貼って、むき出しの状態で持ち歩いていたんだけど、このたび、写真に見るようなiPadを収納するケースを購入。左側の取っ手に手を入れて、開いて使う形となる。

 私としては、むき出しの状態で持っていると、落とすのが心配で、特に電車の席に座って使っていると、居眠りをしてしまうこともあり、そうした時に落ちないか心配。取っ手で掴んでいれば、数秒くらい居眠りしても、すぐに落とすようなことはないだろう。しかし、iPadの保護ケースのようなものは星の数ほど売っているけれど、取っ手付きのものというのはほとんどない。結局、上の写真のような、保護ケースというよりは、持ち歩きバッグに近いものを購入せざるをえなかった。この商品は、1年前にiPadを導入した際にも検討していたのだが、せっかく薄さが売りのiPadなのに、こんなに分厚いケースに入れて持ち運ぶという点に抵抗感があり、その時は見送った。しかし、1年使ってみて、やはり板状のiPadを直に持っている状態は落ち着かず、その後も良い新製品は出ていないようなので、これを買うことにしたというわけ。

 このケース、3,800円ほどだった。最近聞いた話では、家電店にとっては、たとえばiPhoneのケース1個を売ると、液晶テレビ1台売るよりも利益が大きく、若い人はiPhoneを着せ替えたりするから、こういうスマホやタブレット周りのアクセサリというのは美味しい商売なのだという。このiPadのケースも、結構なマージンをとられてるんだろうな。

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20130226aero

 アエロフロートからニュースレターが配信されてきて、結構注目すべき新サービスが書いてある。皆さんもウェブサイトでチェックしてね、と言いたいところだが、日本語のウェブサイトを見たところ、どうもそれが出ていないようなので、ここで紹介しておく。

 注目すべきことに、アエロの長距離線では、機内でWiFiが使えるようになるらしい。ニュースレターによれば、

 アエロフロート・ロシア航空は2013年中に、長距離路線で機内WiFiサービスを導入いたします。アエロフロートは2010年から「On board Internet Program」を開始し、ロシアの航空会社として初めて、機内モバイル通信サービスの提供を開始しました。機内WiFiサービスの開始は「On board Internet Program」における大きな一歩となり、ビジネスマンの皆さまを始めとする多くのお客様の利便性を大幅に向上させるものと見込んでいます。2013年中にA330型機22機、B777型機4機でサービスの提供を順次開始してまいります。アエロフロートは乗客の皆さまの利便性を高めるべく、最新鋭技術の導入を進めてまいります。

 ということである。さらに、こんなアナウンスもある。

 アエロフロート・ロシア航空は、モスクワ・シェレメチェヴォ空港ターミナルDチェックインカウンターにおいて、マイレージによるアップグレード・サービスの受付を開始いたしました。アップグレードに必要なマイルが積算されており、かつマイレージによるアップグレードの対象となるエコノミークラス航空券(予約クラス:Y, B, M, U, K, H, L)をお持ちのアエロフロート・ボーナス会員のお客様は、ご出発当日にアップグレード・サービスにお申し込み頂くことができます。アップグレードには、ご利用区間のエコノミークラス無料往復航空券の半分に相当するマイルが必要です。シェレメチェヴォ空港ターミナルDでのチェックイン開始後、ご利用便ビジネスクラスに空席がある場合に限りお申し込みを承ります。ご出発当日にアップグレード・サービスをお申し込み頂いた場合、空港ラウンジはご利用頂けません。また無料受託手荷物許容量は、オリジナルのエコノミークラス航空券のルールに準じます。

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 2012年暮れに旧ソ連諸国で共同のサッカー統一リーグを創設しようという構想が浮上し、本ブログ/HPでも何度かそれをめぐる動きをお伝えしてきたわけだが、今では多国間というよりも、完全にロシア・ウクライナ2ヵ国による統一リーグをめざすということで固まりつつあるようだ。なお、フォローする余裕がなかったが、この間、2月18日にはモスクワで統一リーグの準備会合が開催され、基本コンセプトが発表されている。

 こちらのニュースによると、この構想に関し、UEFAのプラティニ会長は3月28日記者団に対し、懐疑的な見解を示した。プラティニによれば、国をまたぐ統一リーグを全否定するわけではないが、そのためには切実な理由が必要である。たとえば、クラブやリーグが財政破綻の危機に瀕し、共同でそれを解決しましょうということであれば、理解できる。しかし、ロシアの場合には、そのような問題はない。むろん、ベルギーとオランダが共同の女子リーグを開催しているというのは事実である。しかし、私は今のところ、ロシアの構想には反対だ。プラティニ会長は以上のように述べた。

 こちらのニュースによると、プラティニ発言を受け、統一リーグの組織委員会側が、反論のコメントを発表した。いわく、プラティニは、切実な必要性がある場合には、統一リーグを支持すると言っている。彼は、各国のクラブ、リーグ、協会が多大な問題に直面していることを、よく理解している。大多数の国内リーグは財政的な問題に直面し、それらにとっては統一こそが生き残りの道だ。プラティニにしても、ベルギー・オランダの統一女子リーグの経験は検討に値するとしている。欧州サッカーにおける統一過程に関するUEFAの立場は我々と近いものであり、UEFAの幹部が今のところ慎重な言動に留まっていることは理解できる。スコットランドのクラブはイングランド・プレミアリーグへの参加を希望しているし、ウェールズのスウォンジ・シティAFCが実際にイングランド・プレミアにすでに参加しているという実例もある。我々の統一リーグのような大胆な実験を評価するにあたっては、詳細な吟味が必要で、現在組織委員会が将来的なリーグのロードマップを策定しているところで、それを世界のサッカー関係者に示す予定だ。向こう2年間で、草案を徹底的に検証する。組織委は自らの能力を確信しており、統一リーグ創設過程は不可逆のものだ。統一リーグにより、リーグ内部でも、国際的にも、競争やレベルが高まることになろう。声明は概要以上のように述べている。

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 1月にロシアに出張した際に、モスクワで消費財見本市を視察する機会があった。自動車や家電などの耐久消費財は別として、食器やら日用品やらの一般的な消費財の分野では、安さの中国とブランド力の欧州製品に席巻され、日系企業の存在感はきわめて希薄だ。それなりに規模の大きい見本市だったが、私が会場で見かけた日本勢は、わずか2社だった。その一つが、「トゥリスラナー」というブランド名の傘を販売する大阪のシルム社だった(写真参照)。「トゥリスラナー」とは3匹の象という意味で、商標もそのデザインになっている。

 率直に言えば、私は「トゥリスラナー」というブランドの傘のことは知らなかったし、増してや日系企業の傘がロシア市場に食い込んでいることなど、思いもよらなかった。しかし、ブースにいらっしゃった日本人の方にお話をうかがったところ、「トゥリスラナー」の傘はソ連時代から(何と1970年から)専門商社を通じて同国への販売実績があったのだという。「知らない私の方がモグリでしたかね?」と話を向けたら、「そうですね」と言われてしまった。ただし、傘の生産は日本国内ではなく中国のようである。

 日本国内のウェブサイトはこちら、ロシア向けのウェブサイトはこちらである。ここで興味深いのは、日本国内のウェブサイトでも「トゥリスラナー」というロシア語のブランド名を使っていることだ。「“Three Elephant(トゥリスラナー)”は北米、南米、ヨーロッパ、中近東およびアジアで展開し、日本では“3匹の象”、ロシアでは“TRI SLONA(トゥリスラナー)”というブランド名で展開しています」と説明されているが、もしかしたらロシア市場の比重が高いのかもしれない。

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 年度末の仕事が一応一段落したので、墨田川沿いをちょいと昼散歩。まだ花が残っていてよかったというか、今がまさに満開という感じ。写真はiPod Touchで撮ったものなので、限界がある。3つめの写真には東京スカイツリーが写っているのだけれど、ほとんど判別できない。

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 標記のような書籍を読了した。商品説明によれば、その内容は、

 相手はサムスンではなくアップル・EMS連合軍だった―― シャープやパナソニックが大赤字に陥るなど、日本の製造業が苦境に陥っている。著者はその主因として、日本のメーカーが製造プロセスの垂直統合にこだわり、EMSを活用した水平分業の流れを理解しなかったことを指摘する。世界のモノづくりは劇的に変わっており、日本式の優位性は崩れ去ったのだ。では、成長する新興国市場に飛び込めば、収益があがるのか? そこでは、際限のない価格競争が繰り広げられている。日本メーカーはどのような方向で戦略を練り直すべきなのか。「世界の大変化への対応で必要とされるのは、現場力ではなく経営力!」――ビジネスモデルの再構築に取り組む日本メーカーに、多くの示唆を与える。

第1章 アップルは製造業のビジネスモデルを変えた
第2章 日の丸エレクトロニクス敗退の原因
第3章 巨大EMSというバケモノ
第4章 若い企業と新世代が中国を変える
第5章 垂直統合・系列・蛸壷社会
第6章 系列解体後に中小・零細企業はどうなる?
第7章 旧体制が支配する中国の金融
第8章 金持ちなのに弱い日本の金融力
第9章 新興国とどう向きあうか
第10章 改革の推進主体は、政府でなく経営者

 余談ながら、私はこの本を、hontoという電子書籍ストアで購入した。物理的な本でも、電子書籍でも、お値段は少ししか違わない。私は、読み終えた本を古本屋に売る習慣はないが、考えてみれば電子書籍の場合そのような転売は基本的にできないわけで、現状の電子書籍の価格設定は割高な気がする。また、私は経済学の本を電子書籍で読んだのはこれが初めてなのだが、ePubにはページ数が記載されておらず(縦・横や文字の大きさに応じてページのレイアウトが変わるので)、これでは論文などで引用するのに難儀する。

 さて、この『日本式モノづくりの敗戦』、中国の問題に多くの紙幅が割かれている。野口先生は以前から、新興国の工業化で、日本が従来特化してきた製造業の分野がコモディティ化し、そのデフレショックこそが日本の不況の本質であって、そうした中で円安誘導により日本の製造業を延命させようとすることは愚の骨頂で、日本は米国型に学び新たな産業の創出に向かうべきだという趣旨のことを主張してこられた。本書では、その主張を集大成している観があり、私も野口先生の著作をすべて読んでいるわけではないが、ここまで詳しく中国について論じておられるのは、個人的に初めて読んだ。

 本書に関しては、「製造業を悪者扱いするとはけしからん」とか、「日本から製造業がなくなって、では我々若者はどうしたらいいのか」といった批判的意見が少なからず寄せられているようである。私自身は、本書の分析は正しく、主張されていることはすべて正論だと考える。ただ、たとえば岐阜県のある街からSONYの工場が撤退し、企業城下町で失業者が溢れるという現実がある中で、アップル型の企業が適時に日本に誕生し、今現在実際に企業城下町で路頭に迷っている人々を吸収できるかというと、そういう実感が沸かないのも事実である。合理性の観点からは、長期的に進むべき道が野口先生の唱えるようなものであるにしても、その過程が困難であろうことは想像に難くない。

 私は静岡県出身であり、数年前に、静岡県の工業出荷額は、東北全体のそれよりも多いという話を聞いた時に、誇らしく思ったものだ。しかし、この『日本式モノづくりの敗戦』では、日本の構造転換の遅れを象徴する製造業地域の一つとして静岡県が扱われており、微妙な心境にもなった。日本においては、農業が競争力の低い産業の代表格であり、総選挙の際の一票の格差も農業県を守るような構図になっていることは知られているが、野口先生によれば、一票の格差には製造業偏重の傾向もあるとされている。また、TPP=日本開国という論調が一般的ななか、本書ではむしろ、TPPが旧産業たる製造業の輸出促進を図るための反動的な政策として位置付けられている。

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20130328md_mitsui

 モルドバのニュースサイトを眺めていたら、同国としては珍しく日系企業の話題が出ていたので、書き留めておく。こちらのニュースによると、このほど日本の三井物産がモルドバ環境保護省のG.シャラル大臣代行と面談し、同国におけるゴミ処理場の建設に関心を寄せていることを表明した。省の広報部によると、日本側は処理場建設プロジェクトの概要を示すとともに、その効率性と安全性をPRした。日本側は数日間モルドバに滞在し、建設候補地となるストラシェニ、ウンゲニを視察することにしており、それを踏まえ今後の協力関係についての交渉を続ける予定。プロジェクトによれば、処分場は1日当たり10tのゴミを処理でき、それを利用した発電も可能。三井は同様のプロジェクトをセルビアで成功させた経験がある。プロジェクトは官民パートナーシップのメカニズムで実施することを想定。

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20130328spbsez

 今日は仕事の締め切りがヤバい日なので、ブログはまたロシアの経済特区話の流用でご勘弁いただく。

 工業生産特区に比べて、技術導入特区の開発状況は、全体として捗々しくない。その中でも、サンクトペテルブルグ特区の活動実績は、これまでのところかなり低調である。筆者自身、2012年10月に同特区を訪問して、予想以上に開発が遅れているのを目の当たりにして、驚かされた。サンクトペテルブルグ技術導入特区は、ノイドルフ区とノヴォオルロフスカヤ区という、2つの区画から成り、前者の開発が先行して進められている。ところが、ノイドルフ区でも入居企業による事業の立ち上げは遅れており、ノヴォオルロフスカヤ区に至ってはいまだに事実上の原野であった。冒頭の写真はその時にノイドルフ区で撮った、建設途上の通関施設の様子。

 2012年7月1日現在の状況を調査した会計検査院の報告によれば、先行して開発されているノイドルフ区でも、電力インフラの稼働率は14.5%、水道は10.4%、ガスは6%にとどまっているという。一方、ノヴォオルロフスカヤ区では、日量2,500立米の水道が稼働したが、ほかのインフラが稼働していないので、無用の長物となっているという

 しかし、最近の報道を眺めると、サンクトペテルブルグ特区の開発も、ここに来てようやく本格始動してきている様子が見て取れる。こちらの記事によると、株式会社「経済特区」サンクトペテルブルグ支社のO.メリニコフ支社長は2013年1月のインタビューで、懸案だった通関施設も最近になって完成し、これでノイドルフ区のインフラはすべて完成したということを強調している(総工費17億ルーブル)。また、支社では、活動実態のない入居企業との契約を破棄する一方、より有望な新規企業の誘致に努めているという。さらに、後発のノヴォオルロフスカヤ区においても、2013年中に一連のインフラが完成するとともに、「技術移転センター」が竣工し、そこに数社の企業が入居することになるという

 別の記事によれば、実行ベースの投資額も、2012年になって急拡大している。2011年末現在では、サンクトペテルブルグ特区における企業による投資残高は5億7,500万ルーブルに留まっていた。それが、2012年末には、15億6,000万ルーブルへと拡大したということである。さらに、こちらの記事でメリニコフ支社長は、2013年末までには27億ルーブルに達する見通しであると語っている。

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 2012年にロシアで新プーチン体制が立ち上げられるに当たって、「新工業化」ということが、一つのキーワードになった。まあ、私は「再工業化」なんて訳し方をしていて、2012年大統領選直後には、「ロシア大統領選と新プーチン体制 ―せめぎ合う再工業化と脱工業化―」なんてレポートを発表したのだった。ただ、「新工業化」(ないしは私が当初使った「再工業化」)という言葉は、現代ロシアの文脈では、2つの意味で使われているのかなという気がする。

 第1に、私が先のレポートで使ったような意味合いである。つまり、プーチン政権が、国家主導で、国家コーポレーションや開発機構などを通じて、ソ連時代のような強力な工業力を再度構築する。それはまた、軍需産業の近代化による国防力の強化と一体の課題でもある。同時に、中小都市や企業城下町における経済・社会状況を安定化させ、政治的な安定も達成する、というものであろう。それと対極にあるのが「脱工業化」であり、大都市の若者、高学歴者、ミドルクラス、サービス産業、情報化社会などに依拠しようとするものである。2012年のロシア大統領選においては、脱工業化的な大都市において反プーチン運動が高まる中で、再工業化路線を打ち出すことでプーチンは選挙の試練を乗り切ったというのが、大掴みな構図であったと思う。

20130327gubanov

 こうした定義で「新工業化」という語を捉えている現地の論調としては、たとえばこちらや、こちらなどがある。これらは「時代錯誤の工業化を繰り返そうとするプーチン=守旧派」という捉え方になる。一方、モスクワ大教授で、『エコノミスト』誌編集長のS.グバノフ(写真)は、こちらの論考で、「新工業化」につき同様の概念で捉えつつも、プーチンはその「進歩的な」路線を裏切って「反動的な」路線(米国への従属と自国の工業化の放棄)に傾きつつあるので、けしからんという、独特の主張を唱えている。

 一方、「新工業化」という言葉につき、上記とは異なる第2の解釈というものも、散見される。ロシアのビジネス環境を改善して、新しい産業を、中小企業を、そしてその新しい担い手を育てていこうという、前向きな意味合いが込められている。プーチン政権はこの間、企業団体の「実業ロシア」(B.チトフ代表)と歩調を合わせて、ビジネス環境の改善を通じた新たな産業社会の創設に取り組む姿勢を示してきており、その路線を「新工業化」と呼ぶケースが見られる。重要なターニングポイントとしては、2011年12月に開催された実業ロシアの総会があった。翌年3月に大統領選を控える中で、総会で演説したプーチン(当時首相)が、まさに「新工業化」について語ったのである。この演説で、プーチンが披露した論理は、次のようなものだった。

 経済の構造を変革するため、「新工業化」を実施し、新たな雇用を創出する。→そのためには、2010年のロシアのGDPに匹敵する43兆ルーブルの投資が必要。→しかし、こうした巨額の投資を、国庫資金や、開発機構の資金だけでやるのは不可能かつリスキーであり、税負担も増してしまう。→このジレンマを解決する方法は、民間の投資を巻き込むしかない。→ただ、世界的な金融不安で、外資には多くを期待できない。→したがって、ロシア国内の投資エンジンを稼働させること、まさに生産活動を支援することが、必須である。→ひるがえって、そのためには、ロシア国内のビジネス環境を改善しなければならず、そのための具体的な措置を盛り込んだ工程表作りが急務である。→ついては、その策定を、「戦略的イニシアティブ・エージェンシー(ASI)」、経済発展省、「実業ロシア」に委ねたい。以上のような論理を示した上でプーチンは、現在資源部門に向かっている資金や投資を、ハイテク部門、生産部門に振り向ける必要があり、それこそが「新工業化」の原則的な条件だと述べている。

 このように、もともとプーチンの旧態依然たる産業観を批判する意味合いが強かった「新工業化」という言葉だったが、大統領選を前にプーチン体制が新産業や起業家層にも歩み寄る姿勢を見せ、その際に「新工業化」という標語を掲げたことで、ニュアンスの異なる前向きな意味合いも出てきたということなのだろう。

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 ウェブによると、ドイツ・ヴォルフスブルクに所属する日本代表MF長谷部誠(29)が、東日本大震災の被災地に180万ユーロ(約2・2億円)を寄付していたことが分かった。ドイツ紙「ビルト」の電子版が報じている。同紙によれば長谷部は日本でベストセラーとなった自著「心を整える。 勝利をたぐり寄せるための56の習慣」で得た印税をすべてを被災地の子供たちのために寄贈したといい「福島の人々は将来に向けた希望が必要。子供たちは僕らの未来だ」とコメントしている。同紙ではこれまで複数のチャリティーイベントを通し、合計で1・27億ユーロ(約154億円)を集めたと報じている。ビルト紙の記者は「長谷部は日本代表の主将としてこれからヨルダン戦に挑む。けれど彼はすでに心の勝者だ」とその行為をたたえている、ということだ。

 さすが、俺たちのキャプテン、今夜の試合でも、やってくれるだろう。

 ただ、俺も、ブックレット『ウクライナ・ベラルーシ・モルドバ経済図説』の印税、全額被災地に寄付したんだけどな。震災の年に出した本だから。まあ、長谷部とは1万倍くらい、印税の規模が違うが。みんな、俺のことも褒めてくれ。

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 このブログは、それでなくても経済特区に関するエントリーが多いのだけど、今ちょっと、また特区についての文章をまとめているところで、手が離せないので、その過程で目にした情報を上げておく。

 私は2010年6月にゼレノグラード特区を訪問し、聞き取り調査を行ったことがある。当時は、2009年に特区法が改正され、新たなチームが株式会社「経済特区」支社の幹部として派遣され特区の経営に乗り出した直後だったので、幹部たちは意欲に満ち溢れていた。しかし、どうも、その後もゼレノグラード特区の進捗は捗々しくないようだ。今般、地元の情報ウェブサイトに掲載されたYu.ヴァシリエフ株式会社「経済特区」ゼレノグラード支社長のインタビューからも、そのことが確認できる。長いインタビューであり、様々な問題について語っているが、私なりに要点を整理すれば以下のとおりである。

 ヴァシリエフ支社長によると、直近の数字でゼレノグラード特区の公式的な入居企業数は、35となっている。しかし、そのうち15~20は、事業が進んでいない問題のある企業である。問題企業は、2種類に大別できる。第1のグループは、特区の評議会に再三にわたって招集しても出席しようとせず、活動実態がまったく不明な企業の一群である。特区法には投資家に不利な法改正は行わないとの規定があるし、企業は入居契約を特区管理会社ではなく経済発展省と結ぶので、我々としては苦慮するところだが、こうした企業については契約破棄を視野に対応を厳格化すべきで、我々は法的手段も辞さない。第2のグループは、評議会には出席しているが、事業が計画どおりに進んでおらず、スケジュールの修正を求めている企業たちである。こうした企業については、計画変更が理に適ったものであれば、我々としては経済発展省にスケジュールの修正を勧告する意向である。私が支社長に就任したのは2011年4月だったが、その時点で特区のインフラ建設作業は2~2.5年ほど遅延しており、その後はそれ以上の遅れを出さないことで精一杯で、特区の主要インフラが完成するのは2014年初めになる。なお、ゼレノグラード特区では、モスクワ・エレクトロニクス大学と、アラブシェヴォ区に次ぐ、特区の第3の区画をゼレノグラード地区内に設けることを申請してきたが、モスクワ市の了解が得られず、第3の区画は今般モスクワ市が南西に拡張することによって市の領域に入ったトロイツク区の近くに創設されることになった。ヴァシリエフ支社長は、概要以上のように語っている。

 なお、私が2010年6月に面談した際には、ヴァシリエフ氏はまだ入居企業担当部長だった。下の写真の一番右の人が当時の支社長さんであり、右から2番目の髭面の男がヴァシリエフ氏である。支社長を追い落としてしまったのだろうか?

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20130325yudai

 私の知り合いの大学の先生が、2年ほど前に、耳寄りなことをぽつりとおっしゃった。「私のゼミ生が、Jリーグの川崎フロンターレに入ったらしいんですよ」。何ですと? 教え子がJリーガー?! 何でも、先生は、その学生さんがサッカーをやっているということは知っていたものの、小柄だしあまりサッカーの話もしなかったので、そんなにすごいプレーヤーだとは知らなかったのだが、卒業間際に「私、Jリーグのチームに入ります」という感じで、唐突に報告してきて、驚いたらしい。私だったら、もっと色めき立つところだけど、その先生はむしろ野球ファンらしく、サッカーでJ1のチームにリクルートされることのすごさを、いまいち実感しておられないような様子だった。その選手は、田中雄大選手という。私にとっては、知り合いの教え子がJリーガーなどということは初めてであり、個人的に勝手に応援していた。そして、その田中選手が、昨日のリーグ戦で、プロ入り初ゴールを決めたのだ。

 田中選手は、2011年に川崎フロンターレに入団し、当初は本職の左サイドバックで起用されたものの、2年目に風間監督が就任すると出番を失い、昨年途中からFC栃木でプレーしていた。今季はいったん川崎に戻ったあと、新たにJ2のガイナーレ鳥取にレンタルに出されていたようだ。昨日の鳥取ホームの試合で、くしくも昨年の所属チームの栃木を相手に、プロ入り初ゴールを決めたもの。昨日の試合では、本職のサイドバックではなく、ボランチを務めていた。得点は、コーナーキックのこぼれ球を、遠い位置から豪快にたたき込んだもので、目の覚めるようなファインゴール。J2第5節のベストゴール候補に挙がっているのも納得だ。上の写真は、テレビの画像を撮ったものなので、やや不鮮明だけど、悪しからず。これを機に、より一層の活躍を期待したいものだ。

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 ネットで拾ったネタ。カザフスタンのエキバストゥズで開催された同国サッカーリーグ1部の試合、エキバストゥズVSアルマトィの模様ということだ。

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 東京メトロの副都心線が3月16日に東急東横線と繋がったことが、大きな話題になっている。これにより、副都心線を経由して、東武東上線や西武池袋線から横浜方面にダイレクトに行けるようになり、沿線の人たちは喜んでいるようだ。当方などは、「ふ~ん、横浜と繋がると、そんなに嬉しいかね。うちら、日比谷線沿線住民は、ずっと前から東横線と繋がってるもんね」なんて感じで、ちょっと上から眺めていた。そしたら、遅れ馳せながら、今般ようやく気付いたのだが、東横線は副都心線との相互乗り入れを開始するのと同時に、日比谷線との相互直通運転を取りやめるのだそうだ。日比谷線は、すべての列車で、中目黒駅が始発・終着になるのだという。個人的には、東横線沿線に住み、日比谷線の茅場町駅にあるオフィスに通勤していた時代もあったので、やや寂しさを感じる。もっとも、これまでの乗り入れ列車はすべて鈍行であり、実際には東横線では急行に乗り、中目黒で日比谷線に乗り換えるということの方が多かったりもしたのだが、いずれにしても、日比谷線ユーザーとしては何やら穏やかでない気持ちにもなる。

 東横線が副都心線と繋がり、東横線の渋谷駅は地下に潜ることになったため、長年親しまれてきた東横線の地上の渋谷駅は、姿を消すことになった。先日初めて聞いた話だが、竹内まりやの「駅」という曲は、東横線渋谷駅をモデルにした歌だったそうで、本人も駅がなくなることがとても残念だと言っているそうである。

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20130324sojiki

 先日、「アメトーーク!」で、麒麟の川島が、「酔いどれアマゾン」というくだりを披露していた。一人暮らしで夜酒を飲みながらネットショッピングをしていると、Amazonにリコメンドされるがままに、芋づる式に色んなものを買わされてしまうという話だった。それと一脈通じることだが、私は深夜にパソコン仕事などをしていて、作業が煮詰まると、ついAmazonのページを開き、何か買いたくなってしまう。先日来申し上げているように、特に年度末は何かとストレスが溜まるので、物欲を満たすことでストレスを解消したくなり、とりわけその誘惑が大きくなる。先週も、そんな次第で、ついクリックしてしまった。写真に見るような掃除機、Panasonic スティックタイプ掃除機 ブラック MC-SU200J-Kなんてものを、衝動的に買ってしまったのである。まあ、掃除機をサイクロン型に買い替えるというのは、何年も前から個人的に課題になっており、決して無駄遣いというわけではないのだが(そもそも1万円ちょっとの製品だし)、普段だったらもうちょっと入念にリサーチしてから買うところだし、年度末にこんなことしてる場合かという後ろめたい気はしてしまう。しかも、買った翌日に「アメトーーク!」の3時間スペシャルがあり、その中の「家電芸人」のコーナーで取り上げられていたElectroluxの商品の方が、性能良さそうだったなあ。

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