服部倫卓のロシア・ウクライナ・ベラルーシ探訪(ブログ版)

私のホームページ「ロシア・ウクライナ・ベラルーシ探訪」(http://www.hattorimichitaka.com)のブログ版です。

 こちらのニュースによると、ロシアでは7月1日から一連の公共料金が引き上げられた。選挙をにらんで先送りされていた措置が、実施に移された形である。

 2011年9月の政府委員会で、自然独占分野の年平均料金の引き上げはインフレ率(2012年の予測値は6%)以内にとどめることが取り決められていた。また、鉄道を除く公共料金の引き上げは、2012年初頭ではなく、7月1日に先送りすることが決まっていた。

 7月1日から、一般消費者向けの電力料金は、5.6~6.0%引き上げられる。引き上げ幅は地域ごとに異なり、設定された上限の範囲内で引き上げられる。たとえばモスクワ州では一般市民は今後1kWh当たり3.58ルーブルを支払う(1ルーブル=2.45円)。一般市民向けのガス料金は7月1日から15%も引き上げられる(注:上記のインフレ率との整合性が不明)。このほか、全国的に水道料金、給湯・暖房料金も引き上げられる。

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 そんなわけで、約3週間にわたって続いたユーロ2012の熱戦は、スペインの優勝で幕を閉じた。決勝戦は4対0と思わぬ大差でスペインがイタリアを退けた。

 それにしても、この高レベルで華やかな大会を観ていると、今さらながら、アジアとの彼我の格差を感じずにはいられない。アジアでこれに相当する大会は、アジアカップである。しかし、2011年に日本が優勝した大会を振り返っても、サッカーの中身以外の変な要因に翻弄されることが多かった。その最たるものは審判の判定だが、(とりわけ中東の場合は)他にも気象条件とか荒れたピッチとか宿泊・食事の問題とか異文化とか、とにかく様々な攪乱要因が存在する。日本代表の試合を観ていても、対戦相手もさることながら、そういった悪条件と格闘している印象が強い。それに対し、ポーランド・ウクライナで行われたユーロ2012は、宿泊・交通のインフラの不備等々の問題はあったものの、それでもまずまず良好な環境でサッカーそのものが競われた。考えてみれば、当然こうあって然るべきなのだが、何よりもそれが羨ましいと感じた。

 これから日本代表がどれだけ強くなっても、ユーロには参加できない(なぜかコパアメリカには参加できるようだが)。香川がバロンドールに輝いたところで、やはりユーロのピッチには立てないのである。そう考えると、カザフスタンがAFCからUEFAに転籍したことも、合点が行くような気がする。日本人の感覚からすると、「カザフって、バカだなあ。ヨーロッパなんか行ったら、半永久的にW杯に出れないよ」と思ってしまうけれど、ヨーロッパに属している限り、たとえ本大会に出場できなくても、常にユーロやCLと繋がっている。代表レベルでは、2年に一度はW杯またはユーロの予選があり、それだけでも充分にレベルの高い戦いである。決勝のキエフ・オリンピックスタジアムに、カザフの国旗が翻っているのを見て、「ああ、カザフは我々と違って、この大会に出る可能性があるんだな」なんて思ってしまった(AFC所属のウズベキスタンの国旗はそれ以上の数で翻っていたが)。

 決勝戦の試合自体は、予想外に一方的になってしまった。これまでの試合でぱっとしなかったスペインが、余力をこの舞台に残していたかのように、最後になって「らしさ」を見せ付けた。一方、中3日のスペインに対し、中2日のイタリアは疲労や怪我人が目立ち、観ていて気の毒だった。両国の力の差を考えると、逆だったら面白かったような気がするが。ちなみに、W杯ではもっと日程の余裕があり、2010年の南ア大会では決勝で中4日のオランダと中3日のスペインが激突、間隔の短いスペインが勝っている。なぜユーロの日程がきついのかというと、クラブの戦いを中心にヨーロッパ・サッカーのカレンダーが全般的にタイトだからだろう。ヨーロッパにはヨーロッパの不条理があると、そういうオチでした。

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 6月27日にメドヴェージェフ・ロシア首相がウクライナを訪問したが、こちらのニュースによると、その際にメドヴェージェフは興味深いことを述べている。すなわち、私とアザロフ・ウクライナ首相は本日ドネツィクで開催されるユーロ準決勝の観戦に出かける計画があったが、それは実現しなかった、なぜなのかは皆さんご存知でしょう、今回政府間で予定していたプログラムのうち、このユーロ観戦だけが実現しなかった、ということである。

 確かに、決勝Tの組み合わせを見ると、ロシアがA組1位、ウクライナがD組2位となり、なおかつ両国が決勝T一回戦に勝つと、27日ドネツィクで両国が準決勝を戦うことになっていた。今となっては、夢物語にしか聞こえないが。

 なお、関連して政治家の動きに触れておくと、こちらのニュースによれば、イタリアのマリオ・モンティ首相が本日7日1日にキエフで行われる決勝戦を現地で観戦することを決めたそうである。ティモシェンコ事件を受けてEUの政治家たちは大会のウクライナ部分をボイコットすると申し合わせていたわけだが、スペインのマリアーノ・ラホイ・ブレイ首相に続いてその禁を破る形となった。モンティ首相はトリノ大学出身らしいから、イタリア代表の中核を成しているユベントスのサポとか?

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 ロシアの「エクスペルト」のこちらのサイトで、ロシア新政権の地域政策の体制につき、とりわけ北カフカスと極東のそれを中心に、分析・論評がなされている。5月22日付とやや古い記事だが、以下抄訳しておく。

 ロシア新政権の地域政策にかかわる部分は、矛盾しているように思われる。政府内に、地域政策に関与すると思われる省庁が、いくつも存在する。

 まず、地域発展省がそのまま残った。しかも、O.ゴヴォルン大臣は、8つの連邦管区ごとに、8人の次官を配下に置くことになった(大統領令には、そのポストを現在の連邦管区大統領全権代表が兼務できるか否かについて明記されていない)。次に、北カフカスと極東という2つの連邦管区においては、きわめて影響力の大きいボスがいる。北カフカスでは、A.フロポニンが引き続き副首相と同管区の大統領全権代表を兼務することになった。ほぼ同様の地位を得たのがV.イシャエフで、同氏は極東の全権代表に加え、新設された極東開発省という省を丸ごと与えられた。ロシア政府は地域政策においてこの両管区を重視しているということである。この両者が、当該管区担当の地域発展次官とどのように協力し合うのか、まだ明らかでない。

 フロポニンは政府内のポジションを保持した。4月末にマスコミで、南連邦管区関係者の話として、近く同管区の再編が行われるとの情報が流れた。南連邦管区に属している地域のうち、ヴォルゴグラード州とアストラハン州が沿ヴォルガ管区に、ロストフ州、クラスノダル地方、アディゲ共和国、カルムィク共和国が北カフカス連邦管区に移管され、北カフカスの全権代表にはR.ヌルガリエフ内相(当時)が就くとされていた。もしそうなれば、過去2年間フロポニンが取り仕切ってきた連邦の北カフカス政策が大幅に転換することを意味する。北カフカス連邦管区はフロポニンのために設けられたようなものであり、彼の起用は、北カフカスで山積している問題の解決に強硬的ではなく経済的なメカニズムに訴えることを意味した。そのフロポニンが留任したことは、経済的なメカニズムが踏襲されることを意味する。

 フロポニンが北カフカス連邦管区全権代表として2年間に挙げた最大の功績は、優先的な投資プロジェクトに対する制度的な国家支援のメカニズムを構築したことである。2011年、ロシア政府は北カフカスの20プロジェクト(大部分は鉱工業部門)に向けた融資に対し、425億ルーブルの国家保証を提供した。不況地域を振興する諸外国の方式にならって、対外経済銀行が株式の100%を保有する「北カフカス開発公社」が創設された。対外経済銀行自体が、チェチェンを含め、北カフカスの大規模プロジェクトのパートナーの役割を担った。また、北カフカス観光クラスターの大プロジェクトの実施が始まり、2011年にはその外国パートナーも誘致した。具体的には、プロジェクトと建設のコンセプト作りの調整役を果たすフランスのCaisse des Depots et Consignationsと、シンガポールのSuprema Associate、韓国のKorea Western Power and CHT Koreaである。

 しかし、北カフカスの政治情勢は相変わらずである。ダゲスタンの内戦の脅威が高まっているし、カバルダ・バルカルの犯罪グループも掃討できていない。フロポニンと地元エリートとの関係も芳しくない。フロポニン在任中の2年間に、2011年2月にB.エブゼエフ・カラチャイ・チェルケス共和国大統領、2012年5月にV.ガエフスキー・スタヴロポリ地方知事と、2人の首長が退任した。クレムリンは最初は両者とも地元の既存エリートからは遠く、地域外でも支持される素地があると見なしていた。エブゼエフは前職は憲法裁判事、ガエフスキーは地域発展省次官であった。しかし、両者ともフロポニンとの関係は上手く行かず、前者の場合には地元クランが、後者の場合では統一ロシアの地方名簿のトップとなったI.セーチン副首相(当時)の存在がそれに少なからず拍車をかけていた。

 昨年末、下院選と同時並行的に、フロポニンはカフカスのミネラルウォーター地帯の保養施設の稼働率をクラスノダル地方のそれのレベルまで引き上げ、同ミネラルウォーター地帯で統一的な自治体を創設する必要性につき、大々的に主張した。統一的な自治体の案に関しては、レールモントフ市で住民が即座に反対デモを組織し、本件はピャチゴルスク市に吸収されることを意味するとして反発した。スタヴロポリ地方行政府が何ら対応をとらなかったため、フロポニンは本件の解決に直々に乗り出し、大統領全権代表部に交渉の能力があることを示した。と同時にこの事件は、フロポニンのイニシアティブに北カフカスで強い反発があることを裏付けた。したがって、地元の影響力グループとの関係を構築することが、引き続きフロポニンにとっての重要な課題となっている。この困難な課題につき、フロポニンは新政府でも白紙委任状を与えられたわけだ。

 極東開発省の創設は、意味深長な措置であるが、かなり物議を醸すものでもある。一方では、連邦中央はこれにより、北カフカス連邦管区の創設後、シベリアや極東の地域エリートたちが同様の特権を求めてきたことに、応えた形となった。しかし、南連邦管区を二分して北カフカス連邦管区を創設したのとは異なり、今回は線引きのやり直しはなく、極東開発省が既存の極東連邦管区大統領全権代表部にぶら下がる形となった。シベリアでは、シベリア開発が新政府の優先事項となると期待していたので、失望感が広がっている。

 他方、新内閣で極東のテーマを明確に打ち出したことは、経済政策におけるアジア・ベクトルが、最重要とは言わないまでも、優先的な路線の一つになったことを物語っている。プーチン大統領が6月に早速中国を訪れるのも、その表れだ。

 大統領令により、極東開発省に委ねられる権限を、V.イシャエフ大臣が統括していくことになる。同氏が選ばれたということは、モスクワがイシャエフに全幅の信頼を寄せているか、あるいは極東には他に適切な人物がいないかのどちらかであろう。イシャエフ氏は根っからの極東の人間であり(生誕地はケメロヴォ州だが)、沿海地方の知事に就任したV.ミクルシェフスキーのようなよそ者ではない。2009年に、第一副知事だったV.シポルトにハバロフスク地方知事の座を譲り、極東連邦管区大統領全権代表に就任した。

 イシャエフを全権代表に留任させつつ、新たに大臣のポストも与えたことに関し、これは彼の功績を認め、モスクワにとって彼が極東における牽引役であると見なしているがゆえの処遇であるとする見方もある。実際、イシャエフが全権代表として活発に動いていたことは事実である。管区内を盛んに行脚したり、様々な提案をしたり、建設現場を訪問したりした。別の見方によれば、イシャエフの昇進は、中央が地元の人間に依拠しようとしていることの表れとされる。つまり、極東はよそ者の手には負えず、現地の状況を知悉している人物を必要とした、という解釈である。しかも、ロシアとAPEC諸国の協力関係に関する戦略の最終案が9月のウラジオAPECで提案されることになっているが、その策定に責任を負っているのもイシャエフである。

 他方、極東・シベリア開発公社創設の構想は、最初から専門家によって批判されていたが、極東開発省が創設されたことで、立ち消えになる公算が大きい。前内閣で極東・東シベリア国家委員会(Государственная комиссия по вопросам социально-экономического развития Дальнего Востока, Республики Бурятии, Забайкальского края и Иркутской области)の委員長を務めていたI.シュヴァロフ第一副首相は、公社といった組織の必要性はないと発言している。その機能の一部は、対外経済銀行の下に設けられたシベリア・極東開発基金が担いうる。問題は極東開発省がどこに置かれるかだが、論理的にはハバロフスクということになり、もしそうなれば、近代のロシアで初めてモスクワ以外に居を構える省となる。

 今回決まったような政府の地域政策関連の体制は、評価が分かれる。一方では、ロシアは巨大な国であり、地域は、とりわけモスクワから遠いそれは特殊性を抱えているので、その開発体制を画一的にすることはできない。省、国家コーポレーション、基金等々が必要である。他方では、特殊性に従って省庁を増やしていくと、極北省、ヴォルガ川デルタ省等々と、キリがなくなる。省庁を増やしても、税金の配分から資産の管理に至るまでの財政連邦主義の本質が変わらなければ、効果は期待できない。ただ、現在の連邦制の中では、他の方法が思い付かないということなのだろう。それに、カフカスにしても、極東にしても、過去数十年間放置されていたことは事実であり、それゆえに連邦政府としてはそれらを政府の体系に反映させて、象徴的なジェスチャーを示したのだろう。

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 昨日6月29日宵、首相官邸前で行われた「大飯原発再稼働反対デモ」に参加してきた。というか、私にしてもそうだけど、直接的な争点は目前に迫った大飯原発の再稼働問題であるにしても、問題意識の中核にあるのは中長期的なエネルギー政策であり、またそれに関連する我が国の政治・経済体制の問題であることは言うまでもない。なし崩し的に旧体制への復帰が図られようとしており、大飯がその端緒であり象徴であるからこそ、現下の焦点になっているということであろう。

 個人的には、人ごみが大嫌いだし、周りと同じことをするのが嫌というタイプだから、デモに出かけることなどまったく柄ではないのだが、今回ばかりは意思表示をしたいと思った。このデモは3月末から毎週金曜宵に行われているもので、これまでも関心はあったのだが出かける時間がなく、昨日初めて参加できた。

 これまで無視を決め込んでいた大手マスコミも、徐々に報道するようになったため、昨日の集会の規模はこれまでで最大であったと見られる。ただ、主催者発表では20万人が参加としているのに対し、警備当局は2万人弱だったと発表している。参加してみた実感から言うと、何しろ公園とか広場ではなく、道路の歩道を利用した集会というか行進なので、自ずからキャパシティに限界がある。早く帰ったり途中から来たりする人が多く、人々の動きもランダムだから、カウントするのは不可能に近い。まあ、とにかく、首相官邸に続く道路という道路が人で埋め尽くされ(最終的には一部車道も開放された)、身動きできない状態になった、ということである。数そのものよりも、組織的動員ではなく、ごく普通の市民が自分の意思で自発的にこれだけ集まったということに重みがある。

 一応、デモの導線的なものはあらかじめ想定されていたようだが、昨日は過去最大の規模に膨れ上がり、あらゆる方向から人が押し寄せてくるので、主催者もとても制御しきれない様子だった。本来であれば20時まで行うはずだった集会を、確か19:20頃に、打ち切ると宣言した。私はそれがメガホンでアナウンスされた場所の近くにいたが、近くにいた参加者ですら、誰が何を言っているかよく分からない感じで、かなり混乱していた。主催者が打ち切りを発表したあとも、人の波が途切れることはなかったし、シュプレヒコールも続いていた。それでも、あの狭いエリアにあれだけの人が集まって、重大なトラブルが起きないというのは、さすが秩序ある国民である。

 ちなみに、官邸内にいた総理大臣は、一言、「大きな音だね」と言ったらしい。

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 6月27日にメドヴェージェフ・ロシア首相がウクライナを訪問しており、それに関連して両国の天然ガス関係の動きや情報が出ている。

 こちらのニュースによると、メドヴェージェフ首相と会談したヤヌコーヴィチ・ウクライナ大統領は、私はガス問題について引き続ききわめて憂慮しており、そのことを隠すつもりはない、今回の両国政府間委員会会合で前進が見られることを望む、と述べた。

 こちらのニュースによると、このほどウクライナのYu.ボイコ・エネルギー相が、2012年も、2013年も、ウクライナのロシアからの天然ガス輸入は270億立米を越えないかもしれない、と発言した。うち、2012年については、契約量が520億立米であるものを、270億立米にまで引き下げたいとの意向。これに対しロシアのガスプロム側は、2013年の供給量を270億立米のレベルに設定するという可能性を、疑問視している。ガスプロムによれば、2013年の契約量を変更するならば、半年前まで、つまり7月1日までに申し出なければならない。

 ガスプロムはこの6月に天然ガスのトランジット輸送料20億ドルをウクライナのナフトガスに前払いで支払い、ウクライナ側が天然ガスを買い付けて貯蔵施設に貯蔵できるように配慮した。こちらのニュースによると、これに関しガスプロムのミレル社長は、さらにウクライナ側にガス購入のための資金を供給する用意があると発言した。

 その一方で、こちらのニュースによれば、ミレル社長はウクライナ向けガスを値下げする根拠は一切ないとの立場を示している。ナフトガス側のデータによると、2012年の年平均の単価は440ドルとなり、国家予算に計上されている416ドルを上回ることになる。1Qの実績は416ドル、2Qは426ドルだった。

 さらにこちらのニュースによるとミレル社長は、ガスプロムは、ウクライナ向けのガス供給価格を、ウクライナが関税同盟に加盟する問題とはリンクさせない、と発言した。

 なお、これはガス問題ではなく経済関係の全分野にかかわることだが、こちらのニュースによると、ウクライナとロシアの両政府はこのほど、投資家保護のために紛争を解決するための委員会を設置することで合意した。

 さらに、こちらのニュースによると、今回の政府間会合の席でメドヴェージェフ首相は、ウクライナが早期にCIS自由貿易圏条約を批准してくれることを望むと表明した。

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 ロシアのプーチン大統領は6月28日、2013~2015年の財政政策に関する予算教書に署名し、連邦政府および議会向けに示した。予算教書のテキストはこちらに掲載されている。また、大統領が政府および議会幹部と開いた会合のやり取りは、こちらにまとめられている。

 こちらのニュースによると、大統領は、国際市況が大幅に悪化する可能性があることから、2013年以降の財政を厳格化し、国際市況の影響を受けにくいようにしていくとの方針を示している。今回のプーチンの予算教書は、全体として、メドヴェージェフ前大統領の最後の予算教書を踏襲したものとなっている。昨年、当時のメドヴェージェフ大統領は、石油ガス歳入利用のルール、年金改革の必要性、国家行政の透明性、予算間関係の新たな段階などについて論じていた。違いは、今回のプーチンの教書が簡潔であった点だが、野党はそれを具体性の欠如として批判している。また、メドヴェージェフ前大統領が民営化の加速を主張していたのに対し、今回の教書にはそのくだりは見当たらない。さらに言えば、2011年の予算教書が、経済危機は克服され、ポスト危機の新たな経済を構築し国のイノベーション的発展を促進するテンポを高めるとしていたのに対し、今回の予算教書では、危機対策措置への言及があり、あらゆる危機的現象に備えなければならないという立場がとられている。

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 準決勝のもう1試合は、イタリアが2:0でドイツに勝利。最有力の優勝候補と考えられていたドイツだったが、イタリア相手に完敗を喫した。イタリアの2得点はどちらもFWバロテッリによるもので、今大会最も鮮烈な2つのゴールといっていいだろう。押され気味の序盤から、一気にイタリアの息を吹き返させた先制点も見事だったし、36分の2点目には文字どおり度肝を抜かれた。NATOのミサイル防衛システムでも止められないんじゃないかと思えるほどの凄い弾丸シュートだった。あー、驚いた。

 先日、「ゲルマン魂」が云々なんてこと書いたけど、ドイツ代表はポーランド系とかトルコ系の移民の血を入れてサッカーが多彩になった分、本来の持ち味である強固な勝者のメンタリティが損なわれた、なんてことがひょっとしたらあるのかな? この試合、ドイツが中5日、イタリアが中3日であり、常識的に考えてドイツの方が体力面で有利であると考えられた。しかし、思わぬ2失点で浮足立ったという側面があったとはいえ、何やらドイツの方が間隔が空きすぎて「試合勘」が鈍り、ゲームに入り込めていないような雰囲気すらあった。普通に考えれば中5日でも充分に過密日程なのだが、間隔が短い方に勢いがあるとは、短期決戦というのは不思議なものである。決勝もスペインが中3日、イタリアが中2日とハンデがあるわけだが、前者が倦怠感を漂わせているだけに、果たしてどうなるやら。

 そんなわけで、ワルシャワで開催されたこの準決勝をもって、ポーランドでの試合はすべて終了。ロシアのフーリガンとの局地戦はあったにせよ、ポーランドは開催国としての責務を総じて立派に果たし終えたのではないか。

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 こちらの記事によると、ロシアでこのほど新設された極東開発省は、V.イシャエフ大臣の当初の鼻息とは裏腹に、その機能が大幅に制限される方向のようだ。以下記事の要旨をまとめておく。

 本日6月28日、ロシア政府は極東開発省の修正された規程案を検討する。6月初頭に省側が最初に政府に案を提出した際には、財政資金、天然資源、漁業分野に対する管轄を確立しようとするものだった。しかし、イシャエフ大臣の目論見は、失敗に終わった。その後、規程案は大幅にトーンダウンした。修正後は、省の機能は各連邦構成主体による連邦プログラムの実施に対するコントロールだけになった。イシャエフ大臣の提出した修正案が6月25日に文書として政府に登録されたが、元々あった権限が大幅に縮小されていた。これにより政府はシベリア・極東開発公社の創設も最終的に断念したことになる。省に充分な政治力がないがゆえに、当初の案にあったように、それが国家機関に改組されるということもなくなった。

 規程の修正案によれば、極東開発省の権限は大幅に縮小され、国家政策の策定と実施、社会経済発展の法的管理といった権限は削除された。新たな規程案によれば、その守備範囲は、国家プログラムの実施に対する管理とされている。連邦省庁の地域支局も管轄しないことになった。連邦漁業局の極東にかかわる業務に関しても担当しない。

 修正版の規程案は、すでに地域発展省、天然資源省、連邦料金局、財務省、経済発展省、農業省との調整を済ませ、I.シュヴァロフ第一副首相の裏書も得ている。連邦中央が極東開発省と権限を分け合うことを実質的に拒否したことを考えると、同省は、極東各地域が連邦から地域に移管された権限の執行を管理するだけの存在になりそうである。とくに、極東の優先的投資プロジェクト、経済特区の創設、国家プログラムの枠内でのプロジェクトの実施(地域発展省と共同)、極東各地域の発展戦略の策定とその連邦計画との整合確保、といった役割になる。

 規程案の第6項には、極東開発省が連邦の法令で明記されていない機能・権限を確立すること、市民や企業の権限を制限することを禁止すると明記されている。新たな規程案は、本質的に、連邦管区大統領代表部に関する規程を、ほんのわずかだけ具体化したものにすぎないということになる。

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 こちらのニュースによると、通信分野の世界的なソリューション企業であるアルカテル・ルーセントがロシアで合弁企業を設立し、研究開発を手掛けることになった。

 ニュースによると、モスクワ州ジューコフスキー市で開催されているフォーラム「機械産業におけるテクノロジー2012」において、アルカテル・ルーセントの近東・CIS支社長と、「ロスエレクトロニカ」のA.ズヴェーレフ社長が、合弁企業設立の契約に調印した。ロスエレクトロニカは、ロシアの国家コーポレーション「ロステフノロギー」の子会社である。合弁は、プリサル社を基盤として、研究開発センターを開設する。センターは2012年末までにオープンし、アルカテル・ルーセント側が運営に当たり、同社のグローバルR&Dネットワークに組み込まれる。センターでは200名程度のエンジニアが働き、双方に雇用を生み出す。センターは、第4世代通信LTE関連の研究開発を手掛ける。合弁は両者の対等出資により設立され、第1段階では3,000万~4,000万ドルの投資を見込んでいる。アルカテル・ルーセントとロステフノロギーが協力するのは今回が初めてではなく、2009年にもIPプロトコールを基盤としたテレコム設備を生産しロシアに導入するための合弁を設立していた。ロスエレクトロニカは2009年初頭に同名の国営持ち株会社を基盤に設立され、現在エレクトロニクス部門の約80社を束ねている。

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 準決勝の1試合目、スペインVSポルトガルは、「メッシなきシャッフル・クラシコ」といった顔触れの試合となったが、120分間戦っても両者得点なく、PK戦の末、スペインが決勝進出を決めた。同じスコアレスでも、先日のイタリアVSイングランド戦は何度も決定的シーンがあったが、このスペインVSポルトガルは決定機や枠内シュートが互いに数えるほどしかなかった。勝ち上がったのはスペインながら、個人的には、無敵艦隊に碇をかけて身動きとれなくしてしまったようなポルトガルの守備が特に印象に残った。

 さて、今回のユーロは旧ソ連圏で開催される初めての大会であり、共催国のウクライナもポーランドも、そしてロシアもすでに敗退してしまったけれど、私個人は引き続き旧ソ連目線にこだわってTV観戦している。先日はスタンドでベラルーシ国旗を振っていた観客がいたということを書いたが、このスペインVSポルトガル戦でも、アルメニア国旗やウズベキスタン国旗が見られた。RUSSIAと書かれたTシャツを着ている客もいた。まあ、この試合が行われたドネツィクは最もソビエト的な都市の一つと言っても差し支えなく、ウクライナ国民だけでなく、他の旧ソ連諸国のサッカーファンにとっても気軽に観戦に訪れることのできるところなのであろう。他方、西欧の人々にとっては、ドネツィクは距離的にも文化的にも遠い街で、訪れるのにはやや壁がありそうだ。こちらのレポートでは、ウクライナ・ポーランドの共催と言っても、両国間の移動すら困難であり(特に地方都市は)、「共催というよりはそれぞれの独自開催」という趣きがあることが指摘されている。

 ウクライナ・ロシアは早々に敗退してしまった今大会だが、ロシアのクラブに所属する選手は1人残っていた。ゼニト・サンクトペテルブルグのDF、ポルトガル代表のブルーノ・アウベスである。しかし、彼は昨日のスペインVSポルトガルのPK戦で蹴る順番を間違えた(?)末、それで動揺したのか、自分の出番ではキックを失敗して戦犯となってしまった。あと、もう1人のゼニト・サンクトペテルブルグ所属選手のDFクリシートも本来であればイタリア代表選手としてまだベスト4に残っているはずだったのだが、八百長疑惑で今回のメンバーから外されている。

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 ロシア財政を取り仕切りながら、メドヴェージェフと対立して2011年9月に副首相・蔵相の座から退いたA.クドリンはその後、政権と距離を置く「市民イニシアティブ委員会」という組織を立ち上げた。そして、6月26日、同組織の初めての本格的な会合が開催された。こちらのニュースの骨子を以下のとおり整理しておく。

 「市民イニシアティブ委員会」は26日、モスクワの国際貿易センターにおいて7時間にわたり、初の大規模な会合を開催した。

 委員会の委員としては、以下の人々がいる。「戦略策定センター」の会長で、ロシアの政治危機に関する報告で物議を醸したM.ドミトリエフ。「現代発展研究所」の幹部であるYe.ゴントマヘル。「情報文化協会」所長のI.ゲクチン。評論家のA.アルハンゲリスキー。「公開ロシア基金」の幹部A.エルモリン。

 冒頭演壇に立ったクドリンは、概要以下のように語った。ロシアは現在、政治的危機にあり、それはかつてない政治不信、権力と社会の乖離、議会与党と社会の乖離に表れている。この危機を克服すべきであり、その可能性はある。委員会は権力を市民の管理下に置き、役人が支配層になるのを防止することを目指す。我々にはそれに必要な専門家がそろっており、さらに連邦・地域を問わず同盟者を模索する構えであり、地域や地方自治体の代表者と私自ら協議する用意もある。委員会は集会の自由に関し代替法案を起草し、すでに下院に提案されている。委員会はマスコミでは影の内閣などとも呼ばれているが、必ずしもそういうわけではなく、というのも委員会は社会との双方向的なコミュニケーションに依拠しており、政府とは異なる形で物事を捉えることができるという点に眼目があるからだ。委員会が政党になることはないが、メンバーの誰かがいずれかの政治組織に参加することはあるかもしれないし、自分自身もその可能性はある。

 これに対し、評論家のM.レミゾフは、以下のように指摘する。すなわち、クドリンには首相の座を射止めるという野心があり、委員会はその踏み台になりうる。クドリンは実利主義者だ。政党を結成する場合に目標とするのは選挙だが、ロシアでは直近の選挙は地域レベルのそれであり、クドリンはそれには関心がない。彼の目的は、白紙委任状を与えられた首相になるという政治的なものである。現段階での政党作りは、その目標に合致せず、むしろ専門家委員会を作り、政府の決定を評価したりすることの方が、情報空間で存在感を誇示できる。経済状況が困難で、政府は若く経験不足であり、他方で連邦レベルの選挙が遠いという状況下では、これは非常に有効な方式である。別の評論家のV.ホミャコフも、クドリンはいずれ政党を作るだろうと予想している。

 一方、与党「統一ロシア」のS.ネヴェロフ(下院副議長)は、次のように指摘している。すなわち、クドリンは、現役の閣僚として具体的な決定を下す立場から、古典的な政権批判者に変わってしまった。政府と「統一ロシア」が、その標的とされている。クドリンは再三にわたって、年金受給開始年齢を引き上げて経済を健全化すると表明しており、そのようにして自らの計画を実現しようとしている。大統領、政府、統一ロシアは、厳しい経済危機の状況においても、社会プログラムの停止という方法をとらなかった。世界経済の不安定化という背景の中でこのような発言をするのは、とりわけ問題である。国民の不安感を煽る方法は、クドリンにとっても、その委員会にとっても、ためにならない。ネヴェロフは以上のようにコメントした。

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 前にも書いたように、個人的にはロンドン・オリンピックでサッカー男子日本代表とベラルーシ代表が同組になり、「ベラルーシ特需」でも起きないかなと、期待していた。残念ながら抽選の結果両国は別組となり、私の夢はかなわなかったのであるが、その代りというか、7月17日に日本とベラルーシの五輪代表チームがトレーニングマッチを戦うことが決まり、先日発表された。テレビ中継があるかどうか知らないが、ちょっと楽しみである。

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 それで、ベラルーシがユーロ2012出場を逃した際に、私はHPで、ベラルーシ・サッカーにとってはロンドン五輪出場決定だけが明るい話題であり、五輪代表のゲオルギー・コンドラチェフ監督(写真)がいずれフル代表の監督になるかもしれない、なんてことをコメントした。ちゃんとチェックしていなかったのだが、実際にコンドラチェフ氏は2011年12月8日にフル代表の監督に就任し、現在はフル代表と五輪の監督を兼務しているということである(トルシエ方式)。コンドラチェフ氏は1960年ベラルーシのヴィテプスク州生まれ。現役時代はFWとして活躍し、ソ連代表として14試合4ゴールという数字を残しているのだから、立派なものである。1999年に現役引退し、指導者の道に入った。国内各クラブの監督を務めたあと、2009年からU21ベラルーシ代表監督、2011年からはオリンピック代表監督、同年12月からフル代表監督を兼務、というキャリアである。

 日本と対戦するということで、ベラルーシ五輪代表に興味を抱いている方もおられるかもしれない。そこで、コンドラチェフ監督が最近のインタビューで述べた発言を、以下紹介してみたい。出所は、複数で、ここここここ

 (近くベラルーシ・リトアニアのフル代表親善試合が行われるが、その試合は五輪の観点からご覧になるのか?)当然そうであり、この試合は五輪への準備の一環である。誰かが強くアピールしてくれればいいのだが。ただ、現在のところ五輪代表が実際に強化されているとは感じていない。現在、セルゲイ・コルニレンコ(クルィリヤ・ソヴェートフ・サマラ所属、FW)が話題になることが多く、ちなみに私自身ディナモ・ミンスク時代に彼を教えたことがあるが、五輪開幕時に彼がどのような状態にあるかは予測できず、コンディションが悪ければ呼ぶつもりはない。

 ユース代表はもう欧州選手権出場は絶望的なので、S.ポリテーヴィチ(ディナモ・ミンスク、DF)やD.バーガ(BATEボリソフ、MF)といった選手は五輪代表に専念させたいが、そういうことを言うと、コンドラチェフはユース代表をないがしろにしているなどと非難されるので、遠慮している。

 (トゥーロン国際大会の前、BATEボリソフのV.ゴンチャレンコ監督は、GKのA.グートルは怪我のためトゥーロンではプレーしないと言っていたが?)グートルは直後に私のところに来て、プレーできるといった。問題はせいぜい、最初の試合に出れるかどうかであった。もしグートルがプレーできない状態なら、私はトゥーロンにA.シチェルバコフ(同じくBATEのGK)を連れて行っただろう。

 (代表チームにはBATEボリソフの選手が多く、BATEのシステムが代表のそれと異なることに関しては、問題はないのか?)昨シーズンBATEは、代表チームと同じ4-2-3-1だった。代表では4-3-3もできる。リトアニアとの親善試合のシステムはまだ決めていないが、アンカー1人、インサイドハーフ2人という陣形も可能。

 (トゥーロン国際大会では、フランスと1:3、モロッコと0:0、メキシコと1:2という成績で、グループ最下位に終わった。オリンピックの本番前に、落ち込んでいないか?)落ち込んでいる。私は負けるのは好きではない。大会ではまったく上手くいかなかった。だが、我々は、自分たちと、オリンピックに出る他のチームの実力を知ることができたので、これが良い方に作用するかもしれない。

 トゥーロン国際大会では、勝敗は二の次で、選手の選考に主眼があった。ただし、準決勝には進みたかった。大会では良い面も悪い面も出た。問題はあらゆるポジションで生じ、GKのグートルから始まって、守備、中盤と課題がある。攻撃も頭が痛く、3試合を通じて良いものを出せなかった。ベラルーシには優秀なFWが欠乏している。ベラルーシ・リーグはレベルが低すぎ、これを言ったら関係者に怒られたが、厳然たる事実である。現状から脱却するには、真実を語ることから始めなくては。

 トゥーロンでは、CBのS.ポリテーヴィチ、I.クジメノク(FCゴメリ)はメキシコ戦では良かった。しかし、初戦のフランス戦で多くのミスを犯し、特にどういうわけか中央に寄りすぎた。O.ヴェレチーロ(ディナモ・ミンスク)、D.ポリャコフ(BATE)のプレーしたサイドの出来は悪くなく、彼らはフル代表に近いかもしれない。

 中盤に関して言えば、たとえば国内リーグでプレーしている時のバーガは落ち着いてボールを持てるが、国際大会ではすぐにプレスをかけられて奪われてしまい、まったくレベルの異なるサッカーである。MF全般に、もっとコンビネーションを期待していたのだが。献身性に関しては、選手たちはよくやってくれた。メキシコ戦の前に私はバーガやS.ドラグン(ディナモ・ミンスク、MF)、M.シヴァコフ(ベルギーのズルテ・ワレヘム、MF)に、「お前たちがリーダーなんだ。中央で繋がなければボールは持てない」と言った。実際にポゼションが悪かったわけだから、テコ入れしなければならない。ワンタッチ、ツータッチでプレーしなければいけないのに、持ちすぎては失っていた。

 FWに関しては、V.フヴァシチンスキー(FCブレスト)が戦っていたのは、評価すべき。彼は残念ながら決定的チャンスで正しくない動きをしてしまったので、私は元FWとしてどうすべきだったかを教えてあげた。M.スカーヴィシ(BATE、ベルシナにレンタル中)は、運動量は多いものの決めることができず、私にとってはまったく動かなくてもいいから点を決めてくれるFWの方がいい。V.ユルチェンコ(シャフチョール・ソリゴルスクからトルペドBelAZにレンタル中)はコンディションが悪く、おっかなびっくりプレーしているように見えた。彼がイタリア戦で決めたゴールは忘れがたいが。

 大会終了時に選手たちには、クラブでの成功を祈る、ボールの保持について特に注意するようにと伝えた。その点が他国のチームに大きく劣る点なので。

 ちなみに、(トゥーロンでベラルーシが戦い、ロンドンで日本が戦う)モロッコが弱いなどと考えたら大間違いで、同国チームは大半の選手がヨーロッパで生まれヨーロッパのクラブでプレーしており、国籍がモロッコであるにすぎない。一方、ベラルーシは国外組はベルギーでプレーしていたシヴァコフ1人だが、彼も無所属になってしまった。ただ、だからと言ってベラルーシがオリンピックで負けることを意味するわけではない。

 (オーバーエージ3人の候補は、ヴェレチーロ、ドラグン、シヴァコフが基本?)シヴァコフが無所属のままだったら、連れて行くわけにはいかない。ヴェレチーロとドラグンは、現在佳境のベラルーシリーグでプレーしているので(注:ベラルーシは春秋制)、素晴らしいコンディションで五輪を迎えられるだろう。(BATEのYe.フィリペンコを入れればディフェンスラインが安定すると思うが?)フィリペンコにも、他の選手にもチャンスはあり、もう少ししてから決めたい。もっとも、現在の2人のCBについて、総じて満足している。

 (OAとして五輪代表にA.フレプを入れる予定だったのを、最近外したのはなぜか?)フレブはこのところずっと代表レベルのプレーを披露していない。クルィリヤ・ソヴェートフ・サマラで、2試合うまくプレーしたからと言って、あてにはならない。その後、彼はまた所属クラブなしになってしまった。そして、オリンピックまでは1ヵ月しかない。もしもフレブの調子が戻れば、当然私は彼を呼ぶ。

 (貴方がサッカーを学んだ故郷ヴォロンツェヴィチ村のスタジアムでは、ジャガイモが植えられてしまったが…)そのスタジアムでは、私は体育の授業を受けただけだ。ただ、サッカーに対するそのような態度は、むろん喜ばしいことではない。インタビューでは常に言っているが、サッカーを発展させなければならない。

 あー、長くなっちゃったなあ。なんか、結構よくしゃべる人だ。それにしても、話を聞いてると、よくこんなチームが五輪出場を決められたなという気がしてくる。日本とはどちらが強いのだろうか。

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 8月下旬にロシアが正式にWTOに加盟する予定になっているが、関税同盟のパートナーであるカザフスタンも本年中のWTO加盟決定が有力視され、これに伴って複雑な問題が出てくる。ノーヴォスチ通信によると、本件につき3国関税同盟の事務局であるユーラシア経済委員会のA.スレプニョフ通商大臣が、以下のように発言したとのことである。

 ユーラシア経済委員会のA.スレプニョフ通商大臣は6月26日、カザフスタンがWTOに加盟すると、3国関税同盟の共通関税率を追加的に引き下げることが必要になり、その引き下げ幅は2週間以内に明らかになると発言した。スレプニョフは、「カザフは本年中にもWTOに加盟する可能性がある。これにより、共通関税率を若干調整する必要が出てくる」と述べた。スレプニョフによると、追加的な引き下げが必要なのは、カザフがロシアよりも早く、また若干異なる条件でWTO加盟交渉を行っていたからだという。カザフの義務を考慮した共通関税率の修正は、関税同盟3国の経済全体に占めるカザフ経済の比率(約10%程度)に応じて行われる。つまり、仮に共通関税率が10%、カザフの合意税率が0%とした場合、共通税率を0%まで引き下げるのではなく、カザフの規模に応じて1%ポイント引き下げる、という。そして、その具体的な引き下げ幅は、2週間以内に明らかになる。「具体的にどれだけの品目につき調整が行われるのかは、何とも言いがたい。カザフが負う義務につき、まだ全面的に把握していないからだ。ロシアの税率の方が、カザフのそれよりも高いまま残るという可能性も否定できない(?)」とスレプニョフは述べた。

 現在、ユーラシア経済委員会の専門家たちは、新たな共通関税率を策定しているところ。それは、ロシアのWTO加盟条件を考慮して、ロシアが提出した案である。同案は、平均税率を現行の約10%から7.5~7.8%に引き下げることを想定している。WTO加盟協定批准の1ヵ月後にロシアは正式な加盟国となり、その時点から新たな共通関税率も発効することとなる。

 一方、ベラルーシのWTO加盟の可能性につきスレプニョフ大臣は、「ベラルーシはカザフが加盟したのと同じ関税率の条件で加盟することになる。あとはベラルーシが国内でWTOの枠内で機能する経済メカニズムを構築することだ。ベラルーシのWTO加盟の最大のネックは、EUとの対立である」と述べた。

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 周知のとおりロシア代表はユーロ2012で不名誉な一次リーグ敗退という結果に終わったが、それを受けこのほど、S.フルセンコ・サッカー協会会長が辞任した。ただし、それに至るには見逃せない底流があったようだ。こちらのサイトに掲載されている記事を、以下抄訳して紹介する。

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 ユーロでの失態により、S.フルセンコ(写真)がロシア・サッカー協会会長の座を失うことになった。フルセンコは、プーチン大統領と面談し、退任を申し出た。フルセンコは同会長職を2年半務めたことになる。ただ、専門家の指摘によれば、フルセンコは拙速な改革を急ぎすぎ、今回のロシア代表の敗退を待つまでもなく、サッカー界では同氏に対する不満が渦巻いていたという。

 プーチン大統領が中東歴訪に旅立つ前のタイミングをとらえ、フルセンコはプーチンと面談し辞任を申し入れた。フルセンコは、ユーロでの失敗がその理由であると、明言した。フルセンコは、「ロシア代表は非常に強かっただけに、この結果は恥ずかしい。こうした結果につき、ファンの皆さんに謝罪したく、それゆえに重い決断を下した」と述べた。

 プーチン大統領は、フルセンコの労をねぎらい、その仕事に謝意を表した。プーチンは、「ロシアのサッカーは急激に発展している。新たなタレントが生まれている。審判の制度が改革されており、これは八百長を防止する上で重要だ。ビーチサッカー代表に至っては、獲れるタイトルはほぼすべて獲っている」と、フルセンコの実績を評価したうえで、フルセンコにUEFA執行委員会での仕事は継続するように要請した。

 今後、ロシア・サッカー協会は3ヵ月以内に臨時総会を開き、新会長を選出することになる。有力候補としては、B.グルィズロフ前下院議長、V.ムトコ・スポーツ相などが取りざたされている。ちなみに、ムトコはサッカー協会の前会長であり、メドヴェージェフ前大統領が公職者がスポーツ団体のトップを兼務することを禁止したためサッカー協会会長から退いていたが、プーチン新大統領がその規則を撤廃する可能性があるという。

 ただし、専門家たちは、フルセンコの辞任理由がユーロでの敗退であることに、違和感を示している。サッカー選手・指導者労組のN.グラマチコフ書記長は、次のように指摘する。「フルセンコ会長は代表監督気取りだが、代表チーム敗退の責任はD.アドヴォカート監督が負うべきだ。フルセンコ会長の業績はむしろ、ユース年代の状況、サッカービジネスの状況全般、ロシア選手の海外での活躍といった基準で評価すべきで、これらの指標のどれ一つとして満足の行くものではない。ロシアには民間のサッカーアカデミーが1つあるだけで、各クラブは、プレミアリーグでさえも、一部の例外を除いて、予算の10~15%しか自前で稼ぐことができず、国からの補助金に依存している。西欧のビッグクラブで活躍しているロシア人プレーヤーは1人もいない。」

 情報筋によれば、フルセンコ会長の退陣を求める動きは、ユーロ本大会の前に始まっていたという。5月半ばに与党「統一ロシア」の議員グループ(A.ヴァシレンコが中心)がプーチン大統領に、照会状を贈った。そこには、協会を揺るがす恒常的なスキャンダルや、2018年W杯の劣悪な準備状況への懸念が示され、協会はロシアの法律で動いておらず、ユース年代は放置されている、と指摘されていた。別の関係者は、W杯の準備作業につき、フルセンコ会長が自らの管轄外の問題にも熱心に介入していたことを指摘する。

 フルセンコは、サッカー協会会長に就任する前は、「ナショナル・メディア・グループ」の経営者だった。サッカーにかかわるようになったのは、2005~2008年にゼニトの球団社長に就任してからであった。同氏が、ロシア・スポーツ界の幹部としては稀に見る活発性を示したのは、事実である。短い在任期間の間に、ロシア・サッカー界にあらゆる改革と新機軸をもたらした。だが、それらはどれ一つとして、今のところ明確な成功を示しておらず、いくつかについては激しい非難を浴びている。

 とりわけ、これまでロシアの気候には合わないとして見送られていた、国内リーグを西欧型の秋春制に移行させる改革を断行した点については、前任の2人の会長であるV.コロスコフもV.ムトコも激しく批判している。また、サッカーに「良心コード」を導入したことも、現場では物笑いの対象となっており、昨年には国内サッカーにおける暴力と人種差別の事件がむしろ増えている。

 サッカー界では、協会会長の交代が、どのような影響をもたらすか、懸念している。2010年の選挙で会長の座をフルセンコと争ったA.アミノフ(サッカー発展基金会長)は、肝心なのは会長を交代させることよりも、組織、サッカーの管理方法を変えることだと指摘する。フルセンコ会長以前も、それらは芳しくなかった。「10年間にわたってロシアのサッカーに巨額のカネをつぎ込んできたが、成果はまったくそれに見合わない」と、アミノフは述べる。

 前出のグラマチコフは、ロシアのサッカーには、民主化、透明性、地域協会の役割向上が求められるという。会長職には、独立し、落ち着きがあり、サッカー経験の豊富な人物、理想を言えば国際的に活躍してきた人物が望ましく、サッカーの改革という難事業、とりわけビジネスとしてのそれを改革できる人物が求められると、グラマチコフは述べた。

 アミノフも、グラマチコフも、クレムリンによって任命される会長では、これらの課題を成し遂げられないと指摘する。政権にとっても、政権主導の会長人事は、タブーだ。なぜなら、今回のユーロのように失敗した時に、協会に責任を押し付けられなくなるからである。

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 先日のエントリーで、キエフ社会学国際研究所がウクライナ国民を対象に行った好きな自国のサッカークラブとサッカー選手に関する調査結果というのをご紹介した。実はこの調査では、ウクライナ全国を西部、中部、南部、東部と4つに分け、その地域別のクラブ支持率という指標も示されている。個人的に、きわめて興味があるところなので、この調査結果を以下のように図にまとめてみた(単位は%。一応、各チームのシンボルカラーで作図してみた)。

 ここで問題となるのは、ウクライナに27ある州などを、具体的にどのようにこれら4つの大地域に区分しているかである。私がよく使うのはラズムコフ・センターの地域区分であるが、明記はされていないものの、キエフ社会学国際研究所の区分はそれとは異なるようである。グレーゾーンに位置する州に関して言うと、ポルタヴァ州は中部、ドニプロペトロウシク州は南部、ザポリージャ州も南部に区分されているようだ。ラズムコフ・センターはドニプロペトロウシク州、ザポリージャ州は東部と区分しており、私自身もその区分を好むが、キエフ社会学国際研究所の方式は異なるようで、まあ仕方がない。

 細かい話は抜きにして、調査結果を概観してみよう。目を引くのは、やはりディナモ・キエフがほぼ全国区の人気を誇っていることである。ご当地の中部はもちろん、西部でも約半分の回答者から支持を受けている。西部の人たちは、もっとディナモが嫌いなのかと思っていた。まあ、カルパティ・リヴィウの存在はあるものの、西部は総じてサッカーが弱いから、国を代表する存在としてディナモ・キエフを応援しているということなのだろう。それに対し、シャフタール・ドネツィク、メタリスト・ハルキウという強豪を擁する東部は、やはり地元チームへの支持が強く、ここではアンチ・ディナモの感情が相当強いと推察される。意外なのは、南部では一応ディナモがトップであるものの、その優位は絶対的でなく、かなり支持が割れていることである。これは、産業・政治・文化的には東部に近いドニプロペトロウシク州やザポリージャ州が上述のように南部に分類されていることにも起因しているだろう。当然、ドニプロペトロウシク州ではドニプロ、オデッサ州ではチョルノモーレツィ、クリミア自治共和国ではタヴリヤと、各地域ではそれぞれの地元チームが支持されているものと考えられる。なお、全体として言えるのは、チャンピオンズリーグやヨーロッパリーグといったUEFAの国際コンペティションに参加すると、全国的に支持率がぐっと上がるということであり、これはまあ当たり前か。

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 先日のエントリーに続き、ロシアの敗退に関する識者の声をお届けする。まあ、だいたいどの人も同じようなことを言っていたり、レトリックばかりであまり中身がなかったりして(読みづらい)、紹介する意欲が薄れてきたが、ロシア『スポルト・エクスプレス』のA.プロスヴェトフ記者が、秋春制への移行に絡めて次のように面白いことを言っている。

 なにゆえに、ユーロが行われる年に、ロシアの国内リーグ戦を秋春制に移行させる必要があったのか? 1年待つことも、できたはずである。確かに西側では選手への負荷はより厳しいと言われるが、これまでロシアの選手たちが秋春制に馴染んでいなかったのに、移行しても大丈夫かどうかなどという実験を施す必要があったのか。ジャゴエフは2011/2012シーズンの最後の方は怪我でプレーしていなかったが、今回のユーロでは彼のパフォーマンスが一番良かった。拙速な秋春制への改革は、少なくともその根拠が怪しくなった。

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 ロシア版シリコンバレーと呼ばれるイノベーションセンター「スコルコヴォ」では、5つの高度技術分野の研究開発が推進されることになっている。1.エネルギー効率・省エネ、2.核技術、3.宇宙技術、とりわけテレコムおよびナビゲーション、4.医薬品・医療機器、5.コンピュータ・プログラム開発。これはそのまま、ロシア現政権が推進しようとしている優先的な高度技術分野と理解していい。1には再生可能エネルギーが含まれ、2は当然原子力エネルギーを推進する趣旨である。つまり、ロシア現政権は、再生可能エネルギーも、原子力も、同時並行的に推進しようとしており、脱原発という意図はない。むしろ、ロシアが豊富な石油ガス資源を有しながら、国内消費が非効率的で、今後石油ガス資源が枯渇に向かう中で貴重な外貨収入源である石油ガスを浪費しないための方策の一環として、新エネルギーの可能性も模索するといったあたりが、ロシアのスタンスである。

 そうしたなか、今般開催されたサンクトペテルブルグ国際経済フォーラムで、「ロシアのグリーン・アジェンダ:持続的成長のためのエコロジー」と題するパネルが開かれ、スコルコヴォ財団のV.ベロフ・エネルギー効率クラスター部長が報告を行った。ベロフ部長の主な発言がこちらのニュースに出ているので、以下要旨を整理しておく。

 再生可能エネルギーの開発は、ロシアで2015~2020年にグリーンエネルギー・ブームを起こす可能性がある。再生可能エネルギーの技術が改善することによって、2015~2020年には代替エネルギーが経済的にペイするようになり、それがロシアにおける再生可能エネルギー開発の活発化に繋がる可能性がある。ロシアでは、地域レベルでは、いくつかグリーンエネルギー発展の方向性が見られる。ロシアでは僻地を中心に約4,000の重油ボイラーが存在するが、少なくともその半分はクリーンな燃料に転換可能で、そうしたプロジェクトは2~3年で元がとれる。全世界での状況に関しては、何年か前に代替エネルギーのブームが予想されたが、今のところそれは生じていない。時が経ち、エネルギー全体に占める再生可能エネルギーの比率は、実際に上昇した。しかし、世界レベルで目立って増えているのは、風力と太陽光だけである。近年は太陽光の増加率の方が高いが、太陽光バッテリーの生産には多大なエネルギーを要するので、それをグリーンエネルギーと呼ぶのには語弊がある。太陽光発電の最初の3年間は、バッテリー生産に要したエネルギーを返却するために行うようなものだ。

 なお、今回のサンクトペテルブルグ経済フォーラムでは、「フクシマから1年後の原子力発電」と題するパネルが、ロシア原子力公社「ロスアトム」との共催により、設置されている。IAEA幹部、S.キリエンコ・ロスアトム総裁、トルコのエネルギー相などがパネリストとして参加しているが、日本人の名前はない。

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 ロシアの経済特区をめぐる新たな動きが報じられている。

 こちらのニュースによると、経済特区を新たに2箇所追加することが検討されているようだ。プスコフ州とリャザン州での設置に向けた準備が進められてるという。サンクトペテルブルグ国際経済フォーラムの場で、株式会社「経済特区」のO.コスチン社長が記者団に語った。プスコフ州の特区は、シンガポールの管理会社と共同で設置することを計画している。リャザン州の特区に関しては、中国の投資家たちと交渉している。このほど新たな政府決定が出され、それによって管理会社が入居企業の半分以上を保証する条件が定められ、リャザン州の特区はその枠組みを活用することになると、コスチン社長は述べた。なお、ロシアの経済特区には工業生産、技術導入、観光リクリエーション、港湾と4つのタイプがあるが、プスコフ州とリャザン州で計画されているものがどれに該当するのか、記事では明記されていない。

 また、こちらのニュースによると、コスチン社長は、株式会社「経済特区」が近日中にガスプロムバンクと、経済特区の入居企業に融資を行うことに関する協定に調印すると発表した。2012年秋のソチ経済フォーラムで調印する可能性があるという。入居企業が資金を調達できるように支援する点に眼目があり、またガスプロムバンクがプロジェクトの有望性を評価する立場に立つという意味でも有意義だと、コスチン社長は指摘した。

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 準々決勝最後の1試合は、イタリアとイングランドが120分の激闘もスコアレスで決着がつかず、PK戦でイタリアが準決勝進出を決めた。ブッフォン、ナイス!

 スコアレスではあったものの、非常に激しく濃密な試合だった。お互いに、ゴール前での決定的なチャンスをいくつか作っていたし。感心したのは、審判がほとんど余計な笛を吹かず、かといってラフプレーで荒れることもなく、両チームともフェアプレーでぶつかり合っていたこと。南米的なずる賢さもサッカーには必要と言われるが、ロスタイムがまったくなく45分きっかりに終わった前半を見て、これがサッカーの本来の姿ではないかと思ってしまった。まあ、イングランドはフェアプレーゆえに、マラドーナに5人抜きを許してしまったり、ロナウジーニョに切り裂かれてしまったりもするのだけれど…。

 このイタリアVSイングランド戦、さすがに時計が進むにつれ、両チーム(特にイングランド)の運動量が落ちていき、それに伴ってゴール前でのチャンスも減っていった。私が日頃見ているJリーグでは、試合終盤に運動量が低下すると、全体が間延びし、ネズミの運動会のようにバタバタとしたカウンターの応酬になることが多い。それに対し、このイタリアVSイングランド戦は、負ければ終わりのノックアウト方式で戦っているだけに、試合が進めば進むほど慎重になって、守備を固めることを重視するため、ますます膠着していくという印象だった。

 ベスト4は、ポルトガル、ドイツ、スペイン、イタリアと、順当な顔触れが揃った。下馬評どおり、ドイツVSスペインの決勝というシナリオに向けて進んでいるのかな?

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 HP更新しました。マンスリーエッセイ「古都ハリチ途中下車の旅」

 先日旅行に行って、すっかりはまってしまった沖縄についてのエッセイを書こうと思っていたのだけれど、ちょっと書籍を読んだりするのに時間がかかりそうなので、今月はごく簡単に、別のテーマで。

 昨年12月、西ウクライナのイヴァノフランキウシクとリヴィウで現地調査を行った。その際に、両都市を結ぶ適当な公共交通手段が見付からなかったので、イヴァノからリヴィウまで自動車で移動した。せっかくなので、移動の途中で、普段あまり訪れることのできない小都市の様子を視察してみようと思って、道中にある色んな街を下調べしたところ、「ハリチ」という興味深い小都市が目に留まった。資料を読むと、かの「ガリツィア」(ウクライナ語読みでは「ハリチナ」)という地名は、このハリチから来ているということである。出張の下調べをしていて、ちょうどイヴァノフランキウシクからリヴィウへの移動経路に、そのような興味深い古都が存在するということを知り、立ち寄ってみることにしたというわけだ。(続きはHPで)。

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 準々決勝も3試合目となり、23日ドネツィクで行われたスペインVSフランス戦ではスペインが2:0で勝利。19分のスペインの先制点は、この大会でもベストに挙げたくなるほどの素晴らしいものだった。イニエスタがドリブルで仕掛け、左サイドを攻め上がったジョルディ・アルバに絶妙のスルーパス、フランスの守備を振り切って上げたセンタリングを、完全にフリーのシャビ・アロンソが豪快に頭で叩き込んだ。ただ、その後も試合はスペインが支配したものの、大きな見せ場は生まれない。得点の場面は流石だし、負ける気はまったくしないのだが、全体に倦怠感が漂うという、今大会のスペインを象徴するような試合になった。まあ、後半ロスタイムの追加点がなくても、スペインがあのまま押し切ったことは間違いなく、強いことは確かなんだけど。

 そんなこんなで、私自身、かなりダレ気味のTV観戦になってしまったのだけれど。そんな中で、個人的に「おやっ?」と思ったのは、スタジアムでベラルーシの国旗を打ち振っている観客がいたことである。写真に見るように、赤・緑のベラルーシの国旗が見られる。超個人的なことだが、私は元々ユーロ2012に関し、ウクライナの地にロシア・ウクライナ・ベラルーシという私の主たる研究対象の東スラヴ3兄弟が揃い踏みするという夢を託していた。そして、できればそれを現地観戦したいと考えていた。しかし、当初予選で健闘していたベラルーシは勝負所で失速し、初のユーロ本大会出場を逃した。ロシアは出場したものの、グループAはポーランドで試合を行ったため、グループリーグ敗退したロシアはウクライナの地に到達できなかった(ロシアは、グループA1位の場合は準決勝まで、2位の場合は決勝まで進まないと、ウクライナでの試合はなかった)。そんなわけで、「ウクライナの地で東スラヴ3兄弟が揃い踏み」などという私の妄想に近い期待は、まったくの幻と消えたわけである。ユーロは、強豪国がしのぎを削る、普通の大会になってしまった。

 そんななか目にしたのが、スペインVSフランス戦で打ち振られていた、ベラルーシ国旗だった。考えてみれば、昨シーズンのチャンピオンズリーグで、BATEボリソフがバルサやミランと戦った時には、ベラルーシ全土から(さらには旧ソ連全域から)、ビッグクラブ見たさにサッカーファンが詰めかけた。ベラルーシの隣国で行われる今回のユーロ2012は、ベラルーシのサッカー好きにとっても、今度は代表チームという形で、強豪国のサッカーに直に触れられるチャンスである。何しろ、西欧諸国がティモシェンコ事件でウクライナをボイコットしているのか、あるいは単にドネツィクが遠いからなのかは分からないが、このスペインVSフランス戦でも少々空席が目立ち、チケットはわりと簡単に手に入りそうなので…。

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 昨日お伝えしたサンクトペテルブルグ国際経済フォーラムについての話題の続き。こちらのニュースによると、「実業ロシア」会長のB.チトフ氏が、ロシアで企業家の権利を擁護するビジネス・オンブズマンに正式に任命された。プーチン大統領によれば、国内の企業家だけでなく、外国企業家のそれも擁護する役割を担うという。なお、「実業ロシア」はロシアの64の地域、60の業種別団体に属する企業家を束ねる組織であり、チトフは2004年にその会長に就任している。

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 ロシアみたいな国が、ある程度力はありながら、慢心から敗退したりすると、「お前ら、ゲルマン魂とかないのか?」とか言いたくなるけど。むろん、この場合の「ゲルマン魂」というのは、民族性とは関係なしに、「不屈の精神」という程度の意味合いだが。その不屈の精神が、昨日のギリシャ代表には、はっきりと見て取れた。4:2と、終わってみればドイツが完勝したわけだけど、個人的にはむしろギリシャの健闘が印象に残った。

 前半、押しながら点の取れなかったドイツだったが、39分のラームのミドルで先制。はっきり言って、前半にドイツが先制すれば、もう試合は9割方決まりだろう。あとはドイツ製カウンター殺人機が稼働し、4対0とか5対0で勝つと、相場が決まっている。しかし、最初から押される展開を想定しているギリシャは、そこで必要以上に慌てて反撃に出たりしない。巨額の債務危機に比べれば、1点のデフィシットくらい平気という開き直りすら感じさせた。後半、ある程度前からプレッシャーに行ったことは事実だが、基本的には我慢してカウンターに賭ける作戦を貫いた。そして、55分に実際に鮮やかなカウンターから同点に追い付いてしまうのである。両国の実力差から、あまり白熱した戦いにならないのではないかという予想もあっただけに、きわめて鮮烈な同点弾だった。

 惜しむらくは、同点の状況が6分程度しか続かなかったことである。同点に追い付いたことで、ギリシャはまた当初ののらりくらりとした戦い方に戻し、自陣に引いたのだが、ドイツの攻撃力が上を行った。61分、68分、74分と立て続けに失点を喫し、PKで1点こそ返したものの、ギリシャの抵抗もそこまでだった。結果論だけど、同点に追い付いた場面で、その勢いのまま攻勢に転じて勝ち越し点を奪いに行ったら、どうだったのかな? まあ、それでも結果は同じようなものだったと思うけど、ちょっとその点が惜しまれた。いずれにせよ、一定の時間だけでも、メルケルをやきもきさせることができて、ギリシャ国民の気も多少晴れたか。

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 先日のエントリーで、世銀がロシア30地域のビジネス環境に関する報告を発表する予定、ということをお伝えした。予定どおり、昨日6月21日、サンクトペテルブルグ国際経済フォーラムの席で、この資料『Doing Business in Russia 2012』が発表された。こちらのサイトからダウンロードができる。

 ただ、先の記事では、30の「地域」(すなわち、州とか共和国といったレベル)のランキングが示されるとされていたのだが、今回実際に発表されたものを見たら、主要30都市のランキングだった。まあ、だいたい各地域を代表する都市のビジネス環境が分かれば、当該地域全体が同じような感じであると、想像はできるが。

 本ブログでは、とりあえず、30都市のうち、上位10都市だけ示すことにする。より詳しくは、『ロシアNIS経済速報』(2012年6月25日号)でまとめたので、よかったらそちらをご参照いただきたい。

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 どういうわけかロシア人は国際経済会議の類が大好きである。厳しい見方をすれば、経済を発展させるために現場で地道に努力をするよりも、華やかな国際会議でバラ色の夢や大きな戦略を語り合うことを好むと、私はそんなニュアンスを感じてしまう。で、そんな国際経済会議好きのロシアにあって、その最高峰、会議の中の会議とも言えるのが、サンクトペテルブルグ国際経済フォーラムである。同フォーラムが、昨日21日開幕し、23日まで議論が繰り広げられることになっている。

 本件に関し、6月22日付『RBCデイリー』紙は、ざっと以下のような調子で伝えている。初日のメインイベントとなったのが、プーチン大統領の演説だった。大統領は、メキシコでのG20サミットから直行し、約40分遅刻した。ただ、プーチンの演説に特に新味はなく、ロシアの財政も政府の支出義務も石油価格には左右されず、政府は今後も投資の誘致に努め、投資オンブズマンを設けるといった持論を繰り返した。プーチンによれば、当面の重要課題はロシアへの直接投資の誘致であり、すでにロシアは受入額で世界8位の地位を占めているが、ロシア経済にとってはまだまだ不十分である。一層の誘致のためには投資環境の改善が必要で、財界・官界の代表を巻き込んで国民企業家イニシアティブを実現するための特別委が設置されつつある。それをサポートするため、企業家の権利を擁護する全権代表の制度が形成され、「実業ロシア」のB.チトフ会長が同代表に就任すると、プーチンは述べた。そのチトフがフォーラムで記者団に述べたところによると、まずは企業家に対する刑事訴追を見直す仕事に着手する意向であるという。

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 案の定というべきか、ウクライナがグループステージで消えてしまった敗因について、2戦目・3戦目の開催地であったドネツィクを悪者視するような言説が噴出しているようだ。こちらのサイトに情報が出ている。なお、この記事は6月19日付なので、ウクライナが2戦目でフランスに敗れた時点(まだ3戦目でイングランドに敗れて敗退が決まる前の時点)で書かれたもののはずである。

 これによると、ティモシェンコ派の最高会議副議長であるM.トメンコ氏が、フェイスブックに以下のように書き込んだ。「ウクライナ・フランス戦の結果は、見えていた。なぜなら、アウェーで戦ったからだ。一度としてウクライナを応援したことのない街に、死活的な2試合を割り当てたことには、驚きを禁じ得ない。リヴィウ、キエフ、ハルキウであれば、もっと素晴らしい応援が得られた」。このトメンコ発言はマスコミで議論を巻き起こし、トメンコを問題発言の多かったD.タバチニク教育相になぞらえる向きもあった。もっとも、タバチニクはトメンコとは逆に、自虐史観で西ウクライナを怒らせたのであるが。与党地域党はトメンコ副議長の退任は要求していないものの、地域党内では「これは民族・ファシズムの域だ」として怒り心頭だという。一方、別の野党会派の「我らのウクライナ・国民自衛」派のO.ドニー議員は、同志にはドネツィク州出身者も多いし、ドネツィクの人々の大多数は愛国者であり、問題は単にウクライナ代表はドンバス・アリーナではツキがないということにすぎない、と述べた。システム分析・予測センターのR.イシチェンコ所長も、ドネツィクが愛国的でないという指摘は当たらない、実際にウクライナの多くの街では地元クラブと同様にウクライナ代表も応援している、ウクライナはフランスよりも格下なのでどの街で戦っても負けただろう、と指摘した。

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 昨日21日から、毎年恒例のサンクトペテルブルグ国際経済フォーラムが始まった。で、そのウェブサイトに、ロシア経済の概要を紹介するPDFが掲載されており、その中にロシアがベラルーシおよびカザフスタンと結成している関税同盟/共通経済空間についてのくだりも見られる。そこに掲げられている図を、上に転載しておく。

 ロシアの現政権は、自国の投資魅力を増すためにも、市場拡大を目標としており、3国の統合もそれに向けた取り組みであるとしている。しかし、周知の事実とはいえ、改めてこうやって図示してみると、3国のなかでロシアの経済規模があまりにも突出していて、3国統合を進めたところで市場規模は1割くらいしか拡大しないということが浮き彫りになってしまい、だいぶビミョウな感じがする。

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 ドイツ、オランダ、ポルトガル、デンマークと、どこが勝ち進んでもおかしくない4ヵ国が集まり、「死の組」と言われたグループBだったが、現時点で改めて考えると、有利な組にも思える。というのも、B組を勝ち抜けると、決勝トーナメント1回戦でA組の国と当たる。B組1位とA組2位、B組2位とA組1位という顔合わせが、あらかじめ決まっている。そして、グループAはやや力の落ちる4ヵ国が集まっていたうえに、本命のロシアが消えてしまった。したがって、グループBの国は、一次リーグさえ突破すれば、かなりの確率で準々決勝でA組の国を下し、ベスト4に入れるわけである。

 まあ、口で言うほど、実際には簡単ではないのだろうが、21日に行われたポルトガルVSチェコ戦を観ていて、そんな印象を抱いてしまった。チェコは、グループステージ首位通過の国とは思えないほど、驚くほど攻撃の見せ場を作れなかった。GKチェフの活躍がなければ、もっと一方的に負けていたかもしれない。前半はまだしも互角という感じもしたが、後半は一方的に相手の攻撃を受け続けた。ポルトガルは攻めあぐんでいる印象もあったものの、79分に右サイドの崩し、DFの背後からクロスの瞬間に前に出るロナウドの動き、そして叩きつけるヘディングシュートと、良いプレーが重なってついにGKチェフの牙城を崩した。そのまま1:0でポルトガルが勝利。スラヴ圏で開催された大会だったが、チェコが消え、スラヴ系国家は全滅となった。

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 これは「つぶやき」レベルの話だけれど。

 ロシアのサッカーを見ていると、どうも民族的に純ロシアではなく、カフカス(コーカサス)地域の少数民族系ではないかと思える名字や顔が目立つ。ロシアのことをあまりよくご存じない方であれば、名字に「オフ」とか「エフ」と付く選手が多く、同じようなものだろうと思うかもしれないけれど、我々のようなロシア屋からすると、たとえば「マラフェエフ」という名字はいかにもロシアっぽいなと感じるのに対し、「ジャゴエフ」というのは完全にカフカス系だろうと察しがつく。実際、CSKAで本田の同僚でもあるジャゴエフは、北カフカスの北オセチア共和国の出身であり、ウィキペディアでも民族的にはオセト人であるとされている。ただし、ネット情報をざっと眺めたところ、ジャゴエフのルーツをさらに辿ると、グルジア系という説もあるらしい。

 ロシア代表選手でもう一人、名字や顔立ちからして、私がいかにもカフカス系だなと感じるのが、ケルジャコフである。ただ、ケルジャコフは、レニングラード州の生まれであり、カフカス生まれというわけではない。ルーツをたどるとカフカスに行き着くかもしれないが、ちょっとすぐには情報が出てこなかった。

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