ロシア・ウクライナ・ベラルーシ探訪 服部倫卓ブログ

ロシア・ウクライナ・ベラルーシを中心とした旧ソ連諸国の経済・政治情報をお届け

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 私のこのブログはライブドアブログに入居している。ライブドアブログでは、これまでも無料コースはあったが、無料版だと、広告が表示されたり容量・機能が制限されたりするので、私はしばらく前から有料コースを利用していた。それで、こちらこちらの案内によると、6月10日からライブドアブログではすべての機能が無料で開放され、全ユーザーが自動的に最上位コースに格上げされ、従来料金を払っていた人には返金もなされるそうだ。まあ、要するに今までよりももっと便利かつお得になったということである。SNS全盛の時代に、今さらブログでもないかもしれないが、ご興味のある方は検討されてみてはどうか。なお、当方はかなり色んな会社のブログサービスを比較検討してみたが、結論としてライブドアブログが一番使用勝手が良く、推薦できる。記事のカテゴリーを2つまでしか選べないのが残念ではあるが、それ以外は不満は一つもない。


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201516

 先日のエントリーで、サッカーのロシア・プレミアリーグの来たるべき新シーズンにおけるチームの一覧というのをお目にかけた。しかし、その際に見落としていたポイントがあったので、補足しておく。今のロシア・サッカーリーグのレギュレーションでは、1部に相当するプレミアリーグの15位と16位が自動降格し、それに代わって2部に相当する全国リーグの1位、2位が自動昇格する。で、私は知らなかったのだが、それに加えて、プレミアの13位と全国リーグの4位、プレミアの14位と全国リーグの3位が、ホーム&アウェーで入れ替え戦を戦うことになっており、最大で4チームが入れ替わる可能性があるということである。私の理解によれば、ロシアのサッカーリーグは2011/2012シーズンから秋春制に移行し、その際にこの入れ替え戦も併せて導入されたのだと思う。ちなみに、昨年2014年の入れ替え戦では、13位のトミ・トムスク、14位のクルィリヤ・ソヴェトフ・サマラがともに下部リーグのチームに屈し、この年は史上初めてプレミアから4チームもが下部リーグに陥落していたのである。

 そして、本年2015年の入れ替え戦は、以下のような結果に終わり、結果的にはプレミアの2クラブが下剋上を阻止して残留を決めたということである。なお、トスノというのは随分マイナーな都市だが、レニングラード州である。

ウラル・エカテリンブルグ(プレミア13位)-トミ・トムスク(全国リーグ4位)
第1試合(6月3日) トミ-ウラル 0:1
第2試合(6月7日) ウラル-トミ 0:0

ロストフFC(プレミア14位)-FCトスノ(全国リーグ3位)
第1試合(6月3日) トスノ-ロストフ 0:1
第2試合(6月7日) ロストフ-トスノ 4:1

 一般的にホーム&アウェー戦は第1試合を敵地で戦った方が有利とされており、今回は両方の組み合わせともプレミア側が敵地スタートとなって、ともに貴重なアウェーゴールを獲得しての先勝、ホームでもその優位を活かし、プレミアに生き残った形である。なお、昨年の入れ替え戦で下部に降格したトミ・トムスクは、今年の入れ替え戦ではプレミア昇格を逃し、入れ替え戦で2度敗れるという初めてのクラブになった由。

 入れ替え戦は、それ自体は面白いが、仮に一気に4チーム入れ替わるとなると、体力の低いチームがプレミアに進出する可能性が高まり、プレミアの競技の質や観客動員に悪影響を及ぼす危険性があると、『フットボール』誌(2015年6月9-15日号)でM.ボルズィキン記者は指摘している。


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20150614moscow

 FIFAワールドカップ・ロシア大会は、3年後の今日、2018年6月14日に、開幕するはずである。まあ、本当に開幕するのかどうか、良く分からないが、一応そういうことにしておこう。それで、大会が3年後に迫ったことから、それに因んで、今日からロシア大会の11の開催都市の紋章を、紹介していこうと思うのである。で、最初はやはりモスクワなんだけど、実はモスクワを取り上げるのは、今年でもう3回目である。1度目は池田さんのシリーズ(あのシリーズ、中断しているだけで、まだ終わったわけじゃないよ)、2度目は英雄都市のシリーズ、そして3度目が今回のワールドカップ開催都市のシリーズというわけである。ただ、同じ紋章を載せるのはつまらないので、今回はモスクワ市サッカー連盟の紋章をご紹介することにした。上に見るように、市の本来の紋章と、サッカーボールを組み合わせたデザインになっている。


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20150613

 最近、月1000円くらいで楽しめるとかいう定額音楽ストリーミングサービスの話題などがあり、さすがの私も、大枚をはたいてCDを買い続けることが、ちょっとバカバカしく思えてきたりもしている。それにしても、ああいう音楽配信サービスって、ライブラリーに何百万曲、何千万曲も揃っていると聞くけど、そもそも地球上にそんなに曲があるものなのか、下手したらうちらが高校の学園祭でやった「ブルーラグーン」のライブとかも入ってるんじゃないかと思えるほどである。

 とか何とか言いつつ、こんな充実したコンピレーションを手にすると、やはりフィジカルも大事だと再認識する。最近取り寄せた、『26 R&B Classics That Rocked The Jukebox in 1945』というアイテム。もう10年くらい前に出たシリーズだけど、リイシューの名門、独ベアファミリーによる、戦後の黒人大衆流行歌を、1945年から1960年まで1年1枚という形でコンピレーションしたものである。とりあえず、どんなものかと思って、第1集の1945年を買ってみたのだが、こりゃ間違いなく全シリーズ必携だろう。ブックレットの充実がハンパない。収録されている音楽にはもちろん満足したし、音質も(一部板起しと思われるノイズ入りのものもあったが)総じてかなり良い。


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 ベラルーシ共和国ミンスク州コプイリ市(Копыль)。ベラルーシ語読みではカプイリ(Капыль)。1274年に年代記に登場。リトアニア大公国に編入されたが、その枠内で1395年にコプイリ公国が形成された。16世紀から特有のコプイリ織物を発展させた。ラジヴィル家の所領だった時代があり、紋章にはそのシンボルの角笛が描かれている。


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 私は、西ロシア(つまりウクライナやベラルーシ)出身のユダヤ人が新大陸に渡って、アメリカのショービジネス、特にポピュラー音楽に果たした役割について、趣味で調べている。それにつけても、本テーマのことを調べていると、「あの人もそうだったのか!」と思うことが多い。移民二世まで含めると、特にそうである。私のHP/ブログでも累次書き綴っているように、アメリカの国民的作曲家バーリンもそう、最も重要なブルース/R&B/R&Rレーベルの創始者であるチェス兄弟もそう、フォークロックの神様ディランもそう、スイングの王様グッドマンもそうといった具合で、枚挙に暇がない(ジャンルがバラバラなのがまた面白いところだが)。専門外だが、クラッシック界も含めれば、バーンスタインなど、本当にキリがなくなる。

 そして今般、米ポップス史上最も偉大な作曲家にしてシンガーソングライターであるキャロル・キングも、同様のルーツであることに気付いた。こちらのサイトによると、キャロルキングの父方の祖父母はともにポーランド出身のユダヤ移民、母方の祖父母はポーランドとロシア出身のユダヤ移民だったということである。キャロル・キングは本名をキャロル・ジョーン・クラインと言うのだが、父方の祖父の元々の姓はGlaymanであり、同氏がたまたま小柄であったことから、米国に入国する際にエリス島の入国管理局で、係官にGlayman転じてKlein(ドイツ語で小柄を意味する)と書き留められたらしい。なお、上記サイトは、日本でも翻訳本が出ているキャロル・キング自伝の第1章の一節を紹介したものである。ちなみに、キャロル・キングの元夫で、ソングライティングのパートナーとして作詞を担当したジェリー・ゴフィンも、やはりユダヤ系移民の子孫である。

 このように、祖父母がポーランドおよびロシア出身のユダヤ人であるということではあるのだが、私に言わせればそれが曲者なのである。たとえば、バーリンはしばしば「ロシア出身のユダヤ系移民」と言われるが、実際に同氏が生まれたのはベラルーシのモギリョフである。また、チェス兄弟は「ポーランド系ユダヤ人」とされるのが一般的だが、実際にはベラルーシ・ピンスク近郊のモトリという村の出である。ともに、その当時はベラルーシという国がなかったので、ロシア出身とかポーランド出身とされてしまっており、ベラルーシと縁が深い(しかも音楽ファンの)私としては、大変に忸怩たる思いがある。で、バーリンやチェス兄弟は移民1世であり、かろうじて現ベラルーシ領で過ごした幼少期の記憶も残っていたので、何とか正確な出身地が掴めた。しかし、今回のキャロル・キングのように、祖父母の時代に米国に渡ったとなると、それこそロシア出身とかポーランド出身といった漠然とした情報が伝えられるのみであり、それ以上のことが分からないのである。まあ、米国の公文書館に出かけて、入国記録とか調べれば出身地が分かったりするのかもしれないが、何で極東の一介のアマチュアがそんなことまでしなきゃならんのだという話である。それに、こう言うと身も蓋もないが、どうだっていい話と言えば、それまでだし(笑)。


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 こちらのニュースによると、ウクライナがロシアに負っている債務の利払(7,500万ドル)期限が6月22日に迫っており、ウクライナ側は拒否の姿勢を示しているものの、ロシア側は適時に支払われることを求めている。何らかの形で未払いが生じたら、それは即座にデフォルトを意味する。S.ストルチャク財務次官がテレビインタビューで語った。次官によれば、ロシアは本件に関し主にIMFの場でやり取りをしているが、IMFも本件解決に当たってロシア側の立場を支持してくれるはずである。すなわち、ウクライナ側は当該クレジットは商業債権でありリスケが可能であるとしているのに対し、これはソブリン債券だというのがロシア側の立場である。ロシアは2015年12月に30億ドルの元本を完全に償還することをウクライナに引き続き要求している。


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 ベラルーシ共和国ミンスク州ロゴイスク市(Логойск)。ベラルーシ語読みではラホイスク(Лагойск)。谷状の地形に築かれた街であり、地名も谷を意味するlogから来たと考えられている。近世にはティシケヴィチ家をはじめとする名家の所領となった。紋章は、地形の谷と、ティシケヴィチ家の月星家紋を組み合わせたものかな。


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 月報1000号記念号の編集という、おそらく人生で最も重要なミッションを終えて燃え尽きているところであり(そういえばボズ・スキャッグスに「燃え尽きて」という歌があったな…)、ちょっと政治経済のニュースをフォローしたりする気になれない。なので、ちょっと音楽ネタ。

 2013年11月に、渋谷公会堂にボズ・スキャッグスのコンサートを観に行き、ブログにも書いた。そのボズさんが現在また来日中であり、前回のコンサートが良かったので、今晩オーチャードホールに観に行くのである。前回は、『メンフィス』というアルバムを引っ提げての公演だったけれど、その後本人のルーツ路線が加速し、直近では『ア・フール・トゥー・ケア(A Fool To Care)』というのが最新作になる。もうちょっとこの新作を聴き込んでから出かけたかったけれど、結局2~3回くらいしか聴いてないなあ。ところで、この『ア・フール・トゥー・ケア』の日本盤には、独自のボーナストラックが3曲入っている。とても不思議に思うのだが、外国のレコードコレクターの皆さんは、何やら日本盤にだけ曲が追加されていて、困らないのだろうか? わざわざ日本盤を取り寄せる? 自分が逆の立場だったら、すごく困る。

 明日くらいから、ロシアニュースのフォローは再開しようかと。


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 ベラルーシ共和国ミンスク州ヴォロジン市(Воложин)。ベラルーシ語読みではヴァロジン(Валожын)。14世紀から知られる街であり、中心部の広場で古典様式の重厚なカトリック教会が威容を誇っているほか、貴族の宮殿も残っている。


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20150610m

 申し上げていた、『ロシアNIS調査月報』通巻1000号の記念号の編集作業、基本的に完了。まあ、それにしても、色んな意味で、筆舌に尽くしがたいものがあった。聞くところによると、ロシアでは、誕生日のお祝いというのは、周りがというよりも、自分で色々とお膳立てしなければいけないそうだ。今回の月報1000号も、それに近い感覚だったかな。自分のお祝いの根回しや地均しを、全部自分でやらなければならないという。

 デザインに関して言うと、1000号の表紙にふさわしい写真は何かないかと思案したけれど、これといって思い浮かばず。5月に開催した1000号記念講演会の会場の写真を使おうかとも思ったものの、あまり「絵」にならないので、それも断念。結局、歴代の月報の表紙の画像を使ってコラージュするという、赤面もののデザインに。プロのデザイナーなら、もう一ひねりするところだけど、当方の技術力ではこれが精一杯。まあ、歴代の表紙が一堂に会して、ウルトラ兄弟勢揃い的な面白みはあるのではないかと。数十年前の号は、すでにヨレやシミや退色が生じているので、デジタル的にレストアした上で掲載。

 内容的にも、自分自身が多くの記事を書いているし、全体の編集やチェックもあるしで、大変だった。自分の署名記事としては、「1000号の歩みを振り返る」「ウクライナ危機は克服できるか」「モスクワ~カザン高速鉄道は中国の支援で推進」「ウクライナの地域別宗教事情」「内憂外患のロシア・サッカー界」といったところ。

 6月20日発行予定。誰か俺を褒めてくれ。


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 ベラルーシ共和国ミンスク州スタルイエドロギ(Старые Дороги)。ベラルーシ語読みではスタルイヤダロヒ(Старыя Дарогі)。史料では1524年から知られる。当初は単にドロギだったが、のちに東隣に同名の村ができたため、「古い」を付けてスタルイエドロギと呼ばれるようになった。1896年に鉄道駅ができ、それを中心に現在の市街が形成された。


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20150609pen

 本日は、毎月恒例、編集を担当している『調査月報』の締切日なのだけれど、今回作成しているのが創刊1000号記念号なので、いつにも増してテンパっている。なので、ブログは簡単なよもやま話だけにさせていただく。

 最近、TBSの「マツコの知らない世界」という番組が面白いという話を聞き、観始めたのである。まあ、実際には、それほど面白くなかったので、もう観るのやめようかと思っているのだが(笑)、先日やったボールペンの回に興味を惹かれた。当方、ボールペンとか、勤務先支給の安物とか、お土産でもらうようなチャチなものしか使ったことがない。しかし、仕事で資料にアンダーラインを引いたり、赤で校正をしたりといったことは結構あり、赤ペンで使い心地の良いものはないのかというのは、漠然と感じていた。そうしたところ、マツコの番組で、良さそうなボールペンが紹介されていたので、それをAmazonで注文してみたのである。それが今日届いた。こちらの製品で(ステマじゃないよ)、三菱鉛筆 多機能ペン ジェットストリーム プライム 3&1ブラック MSXE450000724というやつだ。定価は5,000円以上らしいけど、Amazonで3,500円くらいだ。デザインが微妙とかいうレビューも目に付いたけど、まあ書き心地優先でいいだろう。そんなわけで、こいつを使い込んでみようと思う。


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 ベラルーシ共和国ミンスク州リュバニ市(Любань)。ロシア語でもベラルーシ語でも、綴り・読みともに同じ。1566年から知られ、ラジヴィル家、ヴィトゲンシュテイン家などの領地となった。


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201516

 サッカーのロシア・プレミアリーグ、これが来たるべき2015/16シーズンのチームの顔ぶれ。2014/15シーズンの結果、15位のトルペド・モスクワと、16位のアルセナル・トゥーラが下部に降格。代わってクルィリヤ・ソヴェトフ・サマラ、アンジ・マハチカラがプレミア復帰を果たした。新シーズンは7月18~19日開幕予定。


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 安倍晋三総理のウクライナ訪問に関する日本外務省の報道発表が、こちらのページに出ているけれど、これを見る限り最大の案件であるキエフのボルトニッチ下水処理場の改修で円借款提供の書簡の交換が行われたとされているだけで、新たな追加的支援策のようなものは特に打ち出されなかったのかな。日本の支援策については、現地のこちらのニュースで伝えられているが、ここで挙げられている15億ドルのプロジェクト融資(上記の下水道を含む)、3億ドルの国際収支支援、1,660万ドルのドンバス復興支援などは、以前に発表された既知のものである。なお、日本の支援策は、駐ウクライナ大使館のこちらのページにまとめられており、便利である。


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 ベラルーシ共和国ミンスク州ファニポリ市(Фаниполь)。ベラルーシ語では綴りがФаніпальになる。ここは地区中心都市ではなく(ジェルジンスク地区所在)、市になったのも比較的最近(1999年)とのことで、正直聞いたことのない街だ。


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 チャンピオンズリーグ決勝、それなりに興味はあるが、未明に早起きして生で観るというほどの根性はない。そこで、レコーダーで録画観戦。今月はスカパーの欧州セットに入っていない月なので、地上波フジテレビの録画予約をした。しかし、番組表を見て、イヤ~な感じはしていた。フジの決勝中継、第1部、第2部と、2部制になっているのである。一応、その両方を予約したつもりだったのだが、朝起きて録画を観ると、あろうことか、試合の途中で、ブチっと録画が終わってしまった。しかも、後半ユーベが追い付いて、試合のテンションが上がったところだった。なるほど、ここで第1部終了なのか、それにしても前後半で分けるならともかく、後半の途中で切れるとは、何ともアホな仕様だな、では第2部の録画を観るかと思ったのだが、録画一覧の中に第2部が見当たらない。第2部も録画したつもりだったのだが、どうやら操作が上手く行かなかったようだ。おいおい、ここでおあずけかよ。慌てて、フジの地上波やBSの番組表をチェックしたが、再放送はないようだ。で、スカパーの方では、ちょうど午前中に再放送をやっていた。そこで、急きょ今月(というか正確には7月分の契約ということになるが)の欧州セットに加入して、試合途中からスカパー視聴に切り替えることにした。

 フジの地上波放送は、実況・解説が駄目なので、全然満足感が得られない。青島というアナウンサー、サッカーのことはそれなりに知っている人だが、無駄にギャーギャー騒ぐので、観ている方はかえって白けてしまう。また、今回の解説は藤田俊哉氏だったが、サッカー選手としてはリスペクトするものの、日本語の不自由な人を解説に起用すべきではないだろう。

 その点、スカパーなら安心、と期待したのだが、完全に裏切られた。実況は西岡氏で、最善のチョイスとは言えないが、まあ悪くはないだろう。問題は解説であり、水沼氏の起用は納得できるにしても、ゲストコメンテーターにザッケローニ氏が呼ばれていた。私の持論として、スポーツ中継の解説が複数人数いるというのは、その時点でもうNGである。解説が2人以上いると、実況が「トーク番組の司会者」と化し、試合の臨場感を伝えることよりも、トークを上手く回すことに気を使うようになる。特に、解説者がレジェンド的な人とかVIPとかだと、アナウンサーがその人を持ち上げることを最優先するようになって、「視聴者に試合を楽しんでもらう」という最重要な点が置き去りにされるのである。しかも、今回のように外国人などを呼んだ日には、逐語通訳を介することになるので、実況のテンポ感がさらに損なわれる。まあ、スカパーが地上波に対抗して「豪華ゲスト解説」というのを売りにしたかったのも分からないではないが、ザッケローニ氏には試合の前後やハーフタイムに話を聞けば充分であって、試合の最中に語ってもらう必要など一切ないのである。悪いことに、ザッケローニ・クラスのゲストが来ると、本来の解説の水沼氏までが気を使って、ザックに話を振るようが現象が起き、結局ゲストを中心にしたトークショーという、スペクタクルからは最も遠い代物に成り下がってしまうのである。

 放送体制に関するストレスが強すぎて、当方も試合そのものの感想はあまりない。実況・下田(または倉敷)、解説・水沼というシンプルな形で観たかった。大多数のサッカー・ファンはそうだと思う。


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 ベラルーシ共和国ミンスク州市(Березино)。ベラルーシ語読みではベラジノ(Беразіно)。1501年から知られ、長く名門サペガ家の領地だった。紋章に描かれている動物、リスだと思い込んでいたが、調べたらキツネらしい。そのキツネが掲げているのは、サペガ家の家紋ですな。


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 ウクライナ・サッカーの2014/15シーズンでは、プレミアリーグでディナモ・キエフが優勝、そして昨日6月5日に行われたウクライナ・カップの決勝でもディナモ・キエフが優勝を決め、国内2冠を達成したようである。さすが、内弁慶の面目躍如! 日本で言えば……まあ、あの人たちは怖いから、言わないでおくか。昨日のカップ戦の決勝では、ディナモはPK戦の末にシャフタール・ドネツィクを下してタイトルを獲得したようだ。

 個人的にはディナモびいきなので、本来であれば喜びたいところだが、今季に限っては微妙である。シャフタールがドンバス紛争で故郷を追われ、遠く離れたリヴィウでホームゲームを戦うという、異常なシーズンだった。果たして、そのハンデがなかったら、キエフがシャフタールの連覇にストップをかけられたかどうか。最終的に、キエフが勝ち点でシャフタールに10点もの差を付けた順位表を見せられると、白けた気分になってしまう。

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 そして、昨日のカップ戦でのPK戦勝利後、ディナモ・キエフのサポーターが暴れて、スタジアムを破壊したようである。日本であれば、愛するクラブのホームスタジアムを破壊するなどということは考えられないし、増してや現在のウクライナは国家破綻寸前なわけで、スタジアムの修理費だってばかにならない。こういうのを見せられるにつけ、ウクライナという国の行く末は、国民の民度に見合ったものにしかならないのだろうと、諦念に似た思いを抱いてしまう。こちらのサイトで、ディナモ・サポによる器物破壊の様子がフォトギャラリーで紹介されている。いつも不思議に思うのだが、ロシアやウクライナのフーリガンというのは、あれだけ厳重なセキュリティチェックをどのようにかいくぐって、このような危険物を持ち込んでいるのだろうか(警備員に賄賂を渡しているとか?)。


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 こちらの記事によると、ロシアのバシコルトスタン共和国で、太陽光発電が推進されているということである。何でも、バシコルト南部は晴れの日が多く、条件に恵まれているのだとか。年間の晴れの日数は、モスクワで114日、ソチで190日であるのに対し、バシコルト南部では260日に及ぶのだという。それは知らなかった。

 記事によれば、バシコルトスタンでは2018年までに6箇所の太陽光発電所が整備されることになっており、総投資額は60億ルーブルに上る。すでにクユルガジンスキー地区、ハイブリンスキー地区で建設が始まっている。最終的には合計で59MWの発電能力を有することになる。レノヴァとロスナノの合弁企業であるヘヴェル社が事業を推進している。


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 ベラルーシ共和国ミンスク州ネスヴィジ市(Несвиж)。ベラルーシ語読みではニャスヴィジ(Нясвіж)。ロシア語では前半の「ネ」にアクセントがあるのに対し、ベラルーシ語では後半の「ヴィ」にアクセントが移動するので、注意。16世紀初頭から4世紀以上にわたって、名門ラジヴィル家の根城となり、絢爛たる文化を育んだ。ネスヴィジ宮殿は、90ヘクタールに及ぶ庭園を有し、その全体が旧跡に指定されている。ネスヴィジ宮殿は、2005年にユネスコの世界文化遺産に登録された。

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 ロシアの『スポルト・エクスプレス』のこちらのサイトに、FIFAのブラッター会長が退任して、2018年ワールドカップ・ロシア大会はどうなるという記事が出ている。これによると、同紙がネット上で読者にアンケートを行い、「ブラッター退任後に、ロシアは2018年ワールドカップの開催権を奪われると思いますか?」と尋ねたところ、「はい」が47%、「いいえ」が53%という結果だったという。ただし、この記事の論旨は、「まず大丈夫だろう」というものである。


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 こちらのニュースによると、格付け機関のS&Pはレポートを発表し、ロシアの地域(州などのレベル)の行政府がデフォルトを起す危険性が高まっていると指摘した。

 S&Pによれば、同社ではこうした評価を、過去1年半に行った格付けに反映させている。ロシアの地域の財政悪化は、経済パフォーマンスの悪さと、企業の収益鈍化、住民の所得の伸びの鈍化の結果、地域にとっての主要財源である利潤税と所得税が伸び悩んでいることによる。他方、社会保障の歳出増は硬直的であり、地域としては赤字と債務を拡大する以外に選択肢がなくなっている。ロシア諸地域の債務水準は、国際的に見ればそれほど高いというわけではないが、債務の中に短期の銀行融資の占める比率が高く、これが借り換えリスクの増大に繋がっている。経常的な歳出に占める債務および保証の比率は、2014年末の33%から、2018年には55~57%に拡大すると見られる。地域行政側や市場関係者は、いざとなったら連邦政府が支援してくれるはずなので、地域のデフォルトはまず起きないと信じているが、それは実際に生じうるし、すでに起きてもいる。S&Pの格付けを受けていないところだが、すでに2015年第1四半期に少なくとも1つの地域が借り換えに失敗し、銀行融資を繰り延べることになった。銀行側が融資を市場金利よりも低い金利で延長せざるをえないケースも発生している。一部の市場参加者は、公債の債務不履行のみをデフォルトと見なしてるが、S&Pの定義によれば借入を期限どおり満額返済できなければ、それはデフォルトである。S&Pは以上のように解説している。


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 ベラルーシ共和国ミンスク州ザスラヴリ市(Заславль)。ベラルーシ語読みではザスラウエ(Заслаўе)。ザスラヴリはベラルーシ国民史上特別な意味をもつ地である。10世紀末、現ロシア・ノヴゴロドのウラジーミル公は、現ベラルーシのポロツクを襲って美しい公女ログネダを力ずくで娶り、さらにキエフ大公の座に就いてルーシの最高権力者となった。しかし、ウラジーミルがキリスト教に改宗した関係で、複数いた妻たちはすべて彼から遠ざけられ、ログネダとその息子イジャスラフもここザスラヴリに幽閉されてしまう。幽閉の地はイジャスラフにちなんでイジャスラヴリと名付けられ、これが現在の地名のもととなった。16世紀末にカルヴァン派の教会として建てられた「主の顕栄祭教会堂」が残っており(下参照、現在は正教寺院)、ベラルーシを代表する名刹となっている。

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 ロシア・サッカーの勢力図は、2000年代の初頭までは完全にスパルタク・モスクワの一極体制だった。しかし、その後冴えない時代が続き、2014/15シーズンも6位に終わったようである。優勝したゼニトとは勝ち点が23も離れており、かつての名門が「並み」のチームになってしまった印象が強い。監督もまた代わるらしい。

 ソヴィエツキー・スポルトから出ている『フットボール』誌の2015年5月26日~6月1日号に、そのスパルタクとL.フェドゥン会長に関する記事が出ている(こちらで閲覧可能)。フェドゥンというのは、大手民間石油会社ルクオイルの副社長であり、ルクオイルがスパルタクのスポンサーの役回りを果たしていて、フェドゥンはスパルタクの取締役会会長として十余年その経営を担ってきたのだ。聞くところによると、本プロジェクトは会社としてのルクオイルというよりも、フェドゥンの個人的投資という意味合いが濃いらしい。フェドゥンは2004年にA.チェルヴィチェンコから7,000万ドルでスパルタクを買収している。ところが、今回の記事によると、フェドゥンは会長の職を辞し、クラブ経営の一線からは退くことを決めたようである。本人は今後経営をサッカー分野のプロに委ねたいという意向を示しているそうで、素人がサッカー経営に口を出して失敗したという反省があるのかもしれない。

 実際、フェドゥンが会長に就任してからの11年間で、スパルタクは1つもタイトルが獲れなかった。その間、9人の監督をすげ替えたが、リーグ戦では2位が最高だった。5億ドルをかけて新スタジアムを建設し、2014年から2.2億ドルをかけて戦力を補強してきたが、実らなかった。

 ちなみに、記事によれば、フェドゥンの「功」としては、上述の新スタジアムの建設と、育成アカデミーの創設が挙げられている。「罪」としては、何と言っても無冠に終わったことと、本人がディナモ・キエフの隠れサポであることが最近発覚した(!)ことが挙げられている。最後の点については、こちらの記事など参照。


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 こちらの記事。ロシアのA.ノヴァク・エネルギー省は、OPEK国際セミナーで発言し、ロシアの石油戦略の目標は、1日当たり1,050バレルという現状の生産量を長期的に維持していくことに向けられていると述べた。それを達成するため、ロシアの石油産業は世界の相場の変化に左右される度合いを引き下げるための措置を講じており、特に開発困難鉱床、大陸棚鉱床、極東および極北の新規鉱床の生産分が全体の生産量に占める割合を高めるため刺激策の体系を形成している。また、経済制裁にもかかわらず、外国の投資家のロシア石油産業への関心は維持されており、ロシアの公開石油会社の株式資本に占める外資の割合は26%に及んでいる。2015年の連邦予算はバレル60~65ドルという石油価格を想定しているが、ロシアとしては今後3年間の価格を60~70ドルと予測している。ノヴァク大臣は以上のように述べた。


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 ベラルーシ共和国ミンスク州スモレヴィチ市(Смолевичи)。ベラルーシ語読みではスマリャヴィチ(Смалявічы)。オストロシスキー、ラジヴィルなど名家に属したが、今はその面影のない平凡な地方都市となっている。何やら由緒ありげな紋章だが、説明が見付からないので意味は良く分からない。


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 FIFAのブラッター会長の突然の辞任表明を受け、こちらのニュースによれば、ロシアのV.ムトコ・スポーツ相は次のようにコメントした。いわく、ブラッター会長はFIFAという組織を維持するために、このような動きに出たのだろう。私(ムトコ)にとっては、辞任は思いもしないことだった。ブラッター氏の発言からは、彼がFIFAを維持したいということが伺える。ムトコ大臣は以上のようにコメントした。なお、上の写真は蹴鞠に興じる往時のブラッター氏(右)とムトコ大臣(左)である。

 既報のとおり、5月31日にロシア・サッカー協会のN.トルスティフ会長が解任されるという出来事があったわけだが、こちらのニュースなどによれば、その2日前の5月29日、トルスティフ会長はチューリッヒのFIFA総会に出かけて、会長選挙で投票を行っている(むしろ自分の首の方が心配だったはずだが)。その際にロシアはブラッター現会長に支持票を投じたと見られている。


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 2014/15年シーズンのUEFAヨーロッパカップ(EL)で痛快な快進撃を演じ、準優勝に輝いたウクライナのドニプロ・ドニプロペトロウシク。しかし、こちらのニュースによると、ELの出場・勝利で得た収入を、裁判所に差し押さえられ、クラブには1コペイカも入ってこないそうだ。なんでも、ホームスタジアムの「ドニプロ・アレーナ」の建設を請け負ったドイツの建設会社ホフチッフ社が、ドニプロ側が同社に債務を負っているとしてローザンヌの裁判所に訴え、それが認められたということだ。今回のELでドニプロは900万ユーロを稼いだものの、それは全額ホフチッフ社への支払に充てられる。

 う~む、閉会式にしゃしゃり出てきたコロモイシキーさんよ、あんた、ドンパチにカネは出しても、スタジアムの建設費は滞納してたのか。なんともはや。かくなる上は、やはりコノプリャンカを売り飛ばすしかないか。


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